今回はバイク用のヘルメット選び方と注意点について紹介します。
原付は半キャップ、小型二輪はジェットヘル、中型以上はフルフェイスなど、バイクの大きさによってヘルメットの種類のイメージができているという方もいるかもしれません。
しかし、乗車用ヘルメットの規格さえ満たしていれば、バイクの大きさは関係なくどのようなヘルメットをかぶっても問題はありません(ヘルメットに「125cc以下用」などと表示されているような場合はそれに従う必要があります)。
お好みでヘルメットを選んでいいわけですが、ヘルメットの種類によって安全性や装備に違いがあります。
今回私がヘルメットを買い替えようと思って調べたことをシェアします。ヘルメットを選ぶ際の参考にしていただければと思います。
目次
ヘルメットの種類
ヘルメットの種類は大きく以下の5種類に分けられます。それぞれの特長などについて紹介します。
フルフェイス
フルフェイスヘルメットは、いろいろなタイプのヘルメットが存在する中で最も安全性が高いとされています。
頭だけでなく顔全体と顎までガードしてくれるフルカバータイプです。安全性を優先させるならこのタイプです。
ジェット(オープンフェイス)
フルフェイスタイプから顎部分をなくしたタイプがジェットヘルメット(オープンフェイスヘルメット)と呼ばれるものです。
オープンフェイスヘルメットには顔面部分にシールドが装着されたタイプと、脱着可能なタイプの二種類があります。
フルフェイスに比べて顔面及び顎部分の安全性は劣りますが、被っていても開放感が感じられるのがメリットです。
オフロード
オフロードヘルメットは、文字通りオフロード走行に適した作りになっています。
呼吸を楽にするために顎部分が突き出ていたり、巻き上げられた泥を遮るためにバイザーが付いていたりします。
また、激しい呼吸をしても曇らないようにシールドではなくゴーグルを装着するようになっています。
システムヘルメット
システムヘルメットはフルフェイスタイプでありながら、シールドと顎部分を上へ持ち上げることができ、フリップアップヘルメットとも呼ばれます。
前部分を持ち上げることができるので、オープンフェイスのような使い方もできるのが利点です。
ただ、その分作りが複雑になるのでサイズや重量がかさみ、価格も高くなる傾向にあります。
ハーフ(半帽型)
ハーフヘルメット(半帽型ヘルメット)は、文字通り頭の上半分部分のみカバーするだけのヘルメットです。半キャップヘルメットとも言われます。
脱着が容易でお手軽ではありますが、以上で紹介してきたヘルメットより安全性という観点からは劣ります。ヘルメットの種類の中では安全性は最低限のものとなります。
「125cc以下限定」とヘルメットにも書かれていることもありますので、表示事項を守って使用しましょう。
購入する際の注意点
以上のように、各種ヘルメットには特長がありますから、それらを考慮した上でお好みで選んでいけばいいでしょう。
また複数種類のヘルメットを手に入れ、シチュエーションに合わせて使い分けるということも多くのライダーが行っていますので、1種類だけにこだわる必要もありません。
どの種類のヘルメットにするか選んだら実際に購入する段階になりますが、その際に注意すべき点があります。
サイズ
同じ銘柄のヘルメットでも、自分の頭の大きさにあったサイズを選ぶことが重要です。多くのバイク用品では頭のサイズを測ってもらうことができますので、きちんと測ってもらうことをおすすめします。
また、同じサイズが表示されていても、メーカーによってフィット感が異なることがありますので、購入前には試着することもおすすめします。
自分で頭のサイズを測る場合は、おでこから後頭部の一番膨らんでいる部分を一周したサイズを目安にします。
安全規格
ヘルメットを選択するときのポイントとして、安全規格を満たしたもの(JIS、SG、PSCマークなどがついたもの)を選ぶのが安心です。
有名メーカーの物であれば問題はないと思いますが、安全性が一番重要なので、しっかりチェックして選びましょう。
購入後の注意点
購入後の注意点として特に重要なのは以下の点です。
あご紐はしっかりと締める
当然ですがバイク乗車時は、あご紐はきっちりと締めることが必要です。
あご紐をきちんと締めていないと、ズレたり脱げたりして非常に危険です。あご紐は指一本分程度の余裕を残して苦しくない程度にしっかりと締める必要があります。
ヘルメットの寿命!?
ヘルメットを購入してもそれを未来永劫使い続けることができるわけではありません。
ヘルメットは使用していくにつれて劣化していく消耗品です。安全性を保つためには定期的な交換が必要です。
事故などによって一度でも大きな衝撃が加わったヘルメットは交換しなければならないのはもちろん、衝撃が加わっていなくても内装や緩衝材、あご紐などの劣化によって正しく装着できなくなったヘルメットも交換が必要です。
また、材質の経年劣化によって強度が落ちることも考えられるため長年の使用は避けるべきです。
耐用年数は一概に言えませんが、ヘルメットに表示されていることもあります。有効期限は使用開始からおおむね3年が目安とされています。
おわりに
以上、ヘルメットの種類と選び方や注意点などについてでした。
ヘルメットが売られているのはバイク用品店、ホームセンター、ネットショップなどです。安価なものから高価なものまでさまざまですが、有名メーカー品はバイク用品店かネットショップのほうが品ぞろえは充実していると思います。
自分にあったヘルメットを選んで安全、快適なバイクライフを送りましょう。