私がスーパーカブにどのようにして出会ったのか、そして実際にオーナーになって魅力を感じてのめり込むようになったかについて記します。
オーナーになるきっかけ
私がスーパーカブに乗ることになったのはひょんなことがきっかけでした。
オーナーになる前の私は、スーパーカブというと、新聞配達とか出前などで使われているバイク、あるいはスーツを着た金融機関のサラリーマンが乗るバイクというイメージしかありませんでした。
白いプラスチック(レッグシールド)が特徴的な、独特の排気音がするバイクと思っていて、自分とは無縁のバイクだと思っていました。
そんなバイクに知人が自家用で乗っていました。ああいうバイクを自家用で乗る人がいるんだなと思ったくらいで、それほど気にも留めていませんでした。
2年ほど経った時、そのカブ乗りの知人とたまたま話す機会があり、どうやらそのバイクを廃車にしようと思っているとのことでした。下取りに出すとかではなく、廃棄するつもりのようでした。
別に故障しているわけでもなく、普通に乗れるのに廃車にするのはもったいない!、私のリサイクル魂に火が付きました。
もともと私は壊れたものを修理したりしてモノを有効に活用することが好きでした。このバイクだってまだまだ十分乗れるはずだってことが、感覚でわかりました。
「安くで売ってくれない?」
と条件反射的に聞いてしまいました。
「タダであげるよ」
とその知人は言ってくれました。これはうれしかったのですが、おぼろげながら持っている自分の中古バイクの相場感をからすると、まだまだ十分価値はあると思いました。
ですから、さすがにタダはちょっと悪いかなと思い2万円で譲ってもらうことにしました。2万円でも激安だと思いましたけどね(笑)。
いざオーナーに
知り合いということで、二人で一緒に市役所へ行き、名義変更を行いました。
自賠責保険は2か月ほど残っていてそれも付けてくれるということで、とりあえず乗れる状態になりました。
譲ってもらったのはスーパーカブ70デラックス(C70DX)。
それまでカブに乗ったことがなかったため、ロータリー式のギアチェンジについて簡単に説明してもらってから乗って帰りました。
実際手に入れてちょっと面食らったのは、セルボタン(セルフスターター)がないことと、燃料計がスピードメーター部分にないということでした。付いていて当たり前と思っていた装備が付いていなくて少し戸惑いました。
以前私は、スズキのアドレスV100に乗っていましたが、その感覚でこのバイクに乗ると違和感を感じることが多々ありました。
しかし、これはこれでビジネス用にしっかりと考えられて設計されたものだということがだんだんとわかってきました。
装備を必要最小限にすることでコストカットできるとともに、簡素な作りであることによるメンテナンス性の向上というメリットもあります。
スーパーカブ生活スタート
そんなこんなで手に入れたカブ70ですが、ずっと屋根なし駐輪で保管されていたため、程度はよくありませんでした。
サビが随所にあるだけでなく、レッグシールドの割れ、フロントブレーキの戻りが悪い、バッテリーは死んでいるといった状態でした。
そしてしばらくしてメーターケーブルが切れました。
まあ廃車にしようとしていたバイクだからこれくらいは当然かなという思いで、手入れしていくことにしました。
主にネットで部品を調達して交換などをしていきました。部品を探していて驚いたのは、部品の豊富さと値段の安さです。これは心強いです。
いくつか部品をまとめて注文しても数千円ってことも当たり前なのがうれしいです。
このようにいくつかの部品を交換してメンテナンスしていきましたが、エンジンの不具合は全くありませんでした。ここがカブのすごいところなんでしょうね。
スーパーカブの魅力
実際に乗り始めて感じたのは、なんといっても燃費が良いことです。
リッター50キロ以上走るのは当たり前という感じで、信号が少ない道を長距離走るとリッター60キロ前後の数字は出ていたと思います。ガソリン代があまりかからないのは大きな魅力に思えました。
それと、いろいろと便利なパーツを取り付けることでものすごく便利な乗り物になるということです。
実際に
- 風防(東京風防製)
- フロントキャリア
- フロントカゴ(バスケット)
- リアボックス
- ベトナムキャリア
- インナーラック
- エンジンガード(左右)
などを取り付けました。
サイドの強化スタンドはもともと取り付けられていました。
これらを付けていると、荷物がたくさん積めてものすごく便利です。別に配達などの仕事をしているわけではない完全な自家用バイクですが、通勤や買い物などに使う時にはとても便利に感じます。
これらのパーツを取り付けたあたりから、便利すぎてもう他のバイクに乗ろうという気はなくなりました(笑)。
比較的若い(!?)感じの私が、この一見ビジネス仕様のカブに私服で乗って駐輪場などに停めていたりすると、おじさんたちが微笑ましい視線を向けてくれているのを感じたことは度々あります。また、リアボックスのことなどについて声をかけられたことも何度かあります。
乗り始めて早6年が過ぎました。走行距離は6万7千キロほどになりました。
10万キロ以上を目指して乗ってきたのですが、色々と理由があって新車に乗り換えることにしました。
そのあたりの理由については以下の記事に書いています。
さいごに
今まで乗ってきたカブ70については若干の心残りがあるものの、新車に乗り換えることを決断しました。
新しいカブがどんなものなのか、これまでのカブとどう違うのかとても興味がありますので、気が付いたことやその他、いろいろと記事にしていこうと思います。