今回はスーパーカブ(JA44)にハザード機能付きスイッチを取付ける方法について紹介します。

自動車にはハザードランプ(非常点滅表示灯)の設置義務はありますが、バイク(二輪車)にはないため、多くのバイクにはハザード機能がありません。

しかし、停車するときなどあると便利なこともあります。そこで、ハザード機能が使えるスイッチを取付けることにしました。

今回取付けるもの

今回取付けるのは以下のものです。


標準で取付けられているウインカースイッチとリレーを交換する形になります。

交換方法

ウインカースイッチの交換

まずウインカースイッチを取り外す必要があります。そのためにはアッパハンドルカバーを外す必要がありますので、順番に作業をしていきます。

まずは左右のミラーを外し、左フロントウインカー下のネジを外して、左フロントウインカーを外しておきます。

 

ヘッドライトを固定している下の方の左右のネジを外します。

 

ネジが外れたらヘッドライトをカウルから外しますが、ケーブル類はつながったままでかまいません。

 

ヘッドライトが取付けられていた部分の奥にスピードメーターケーブルが見えます。スピードメーターケーブルを固定しているネジをプライヤーなどで緩めて、スピードメーターから外しておきます。

 

フロントブレーキレバー付近のネジを外します。

 

エンジンスタータースイッチ付近のネジを外します。

 

ウインカースイッチ付近のネジを外します。

 

アッパハンドルカバーのヘッドライト部分のツメを外し、アッパハンドルカバーを慎重に上へ持ち上げます。後側にもツメがありますので注意してください。

 

アッパハンドルカバーが外れたら、ケーブル類はそのままにして作業に必要なスペースを確保します。

 

ウインカースイッチの奥にあるカプラーを外します。

 

ゴムをめくって両側を広げながら引き抜くと外れます。

 

カプラーが外れたらウインカースイッチを手前に引き出して取り外します。

 

今回準備したハザード機能付きツイッチと交換して取り付けます。カウルにはめてカプラーをつなげます。

実はリレーを交換しなくてもこのスイッチの交換のみでハザード機能が使えます。

しかし、点滅のカチカチ音が鳴り、点滅スピードの調整できないことと、ハザード時の点滅速度が少し早いという難点があります。それが許容できるなら、スイッチのみの交換でもOKです。

リレーの交換

今回は準備したリレーも交換します。端子の形が違いますので一緒に購入した変換ケーブルも使用します。

 

リレーはスピードメーターの下あたりにあります。

 

リレーはステーに固定されているので手で引き抜き、下のゴムをめくってカプラーを外します。

 

準備した変換ケーブルとリレーをつないでカプラーをつなげます。このリレーは、以下の画像の赤丸部分を回すことで点滅のスピードを調整できますが、画像のようにデフォルトの状態が無難かなと思います。

 

キーをオンにして点滅を確認します。このリレーは点滅時も音は出ません。ハザードはスイッチは左、右または右、左と動かした場合に点滅します。

例えば右折、左折などが連続している場合は、スイッチを右、プッシュで点滅キャンセル、左とする必要があります。右、左と連続して操作するとハザードになりますので、右にした後に一度スイッチを押してから左に操作する必要があります。

正常に機能することを確認したら、メーターケーブルを接続してアッパハンドルカバーを元に戻して作業終了です。

おわりに

ウインカースイッチとリレーの交換自体は単純な作業ですが、アッパハンドルカバーの取り外しは、ツメを折らないように少し気を遣う必要があります。

ウインカーを点滅させているときのカチカチ音が必要かどうかは好みが分かれると思います。音がしないのは違和感を感じるかもしれませんし、慣れれば問題を感じなくなるかもしれません。

リレーの交換はアッパハンドルカバーを外さなくてもヘッドライトを外すだけでできますので、お好みで調整してください。

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