前回よりホンダの新型スーパーカブ110(JA44)と旧型(JA10)との違いなどについて書いています。

前編の記事では以下について取り上げました。

  • ミラー
  • メーター
  • ヘッドライト・前ウインカーランプ
  • ホーンスイッチ
  • メインキー・キーボックス
  • レッグシールド
  • フロントフォーク・ブレーキ・タイヤ
  • フロントフォークカバー

後編のこの記事では、主にバイクの前輪より後ろ部分を取り上げます。

 

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徹底比較:後編

では順番に見ていきましょう。

※比較画像は、特に断りがない限り、右側が新型のJA44、左側が旧型のJA10になります。

シート

シートは旧型と一見同じように思えますが、若干変化してます。

スーパーカブ110 JA44 シート

新型は股に接する部分が少し細くなったことと、シートが少し硬くなったことで、長時間乗っても疲れにくい設計になったようです。

センターカバー

バッテリーが取り付けられている部分のカバーがセンターカバーです。

スーパーカブ110 JA44 センターカバー

 

バッテリーの設置場所は旧型と同じです。

旧型ではセンターカバーを外したところに車体番号が刻印されていました。後の項目で触れますが、新型では車体番号はリヤキャリア左側下部分のフレームに刻印されています。

はじめはそれを知らずに、車体番号を確認しようとセンターカバーを外してしまいました(笑)。

新型のセンターカバーですが、お世辞にも取り外し・取り付けがしやすいとは言えません。JA10のセンターカバーが神に思えます。

スーパーカブ110 JA44 バッテリー

中に携帯工具入っていますが、現実的にここを外す必要があるのはバッテリー交換の時くらいでしょうね。オーナーズマニュアル39頁に取り付けのコツが書いてあります。

取り付ける際は、両側のカバーを開きながらセンターカバーのツメを入れていくとよいようです。やってみるとわかりますが、本当に必要な時以外は触らない方が無難です(笑)。

リヤキャリア

荷台となるリヤキャリアの形、大きさは旧型と同じです。

スーパーカブ110 JA44 リヤキャリア

 

ただ、新型ではリヤショックを固定する部分が奥になったので、リヤキャリアを外さなくてもリヤショックを取り外しできるようになりました。

スーパーカブ110 JA44 リヤショック取付位置

また、リヤキャリア下の樹脂製カバーの面積が小さくなったので、リヤキャリアの下にボックスの金具などの取り付けがしやすくなりました。

リヤショック

リヤショック(リヤークッション)は見た目に変わりはないように思えますが、一応別の部品番号になっています。

JA10は(52400-KZV-J01、8,650円)、JA44は(52400-K88-J01、9,000円)です。

先ほど触れたように、取付位置はJA44ではリヤキャリアよりも外側に取り付けられています。またフレーム側はプレートが重ねられて補強されており、剛性アップが期待できます。

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車体番号の位置

センターカバーの項目でも触れましたが、車体番号が刻印されているのは、リヤキャリア左側の下部分にあるフレーム部分です。

スーパーカブ110 JA44 車体番号の位置

旧型とは異なり、センターカバーを外さなくても車体番号が確認できるようになりました。

サイドカバー・ボックス

JA10で廃止されたサイドカバーがJA44では復活しました。

スーパーカブ110 JA44 サイドカバー

 

右側はリレーやECUなどの電装系部品があり、左側は書類入れになっています。

スーパーカブ110 JA44 サイドカバーの中

ネジはセンターカバーのネジと同様に、小銭でも緩めることができます。

こちらはセンターカバーに比べれば取り外し、取り付けはしやすいですが、無理にこじ開けようとするとツメが折れないか心配です。慣れるまでは少し気を遣うかもしれません。

オイル注入口&レベルゲージ

エンジンオイルの注入口は旧型と同じ場所にありますが、オイルフィラーキャップは斜め差しを防止するために形状が少し変わっています。

スーパーカブ110 JA44 オイルレベルゲージ

オイルドレンボルト

オイル交換時などにエンジンオイルを抜くために外すドレンボルトも変更になっています。

スーパーカブ110 JA44 エンジンオイルドレンボルト

JA10までは、オイルドレンボルトにワッシャーは挟むだけの構造でしたが、新型では少し複雑になっています。

オイルドレンの位置は同じですが、オイルドレンキャップにOリング、スプリング、オイルストレーナスクリーンの順番に挟んで締める構造になっています。

オイルフィルター

JA44では交換式のオイルフィルターエレメントが採用されました。これは大きな変更点の一つです。

スーパーカブ110 JA44 カートリッジ式オイルフィルター

旧型までの遠心フィルターの清掃はクラッチケースを外す必要がありましたが、JA44では交換式のオイルフィルターエレメントが採用されたことでメンテナンス性が大幅にアップしました。

エンジンヘッドカバー

JA44のエンジンヘッドカバーはフィンが追加されたことで放熱効果が高まったと思われます。

スーパーカブ110 JA44 エンジンヘッドカバー

ヘルメットホルダー・タンデムステップ

ヘルメットホルダーとタンデムステップには大きな変更はないようです。

ドライブチェーン

JA10のチェーンサイズは420でしたが、JA44は428に変更になりました(50ccは変更なし)。サイズ変更により耐久性アップが期待できます。

チェーンカバーキャップ

チェーンカバーキャップの形も変更されています。脱落防止の工夫がされています。

スーパーカブ110 JA44 チェーンカバーキャップ

マフラー

マフラー取付位置に変更はありませんが、マフラーは触媒の追加や付け根部分の形状が若干変わっています。

スーパーカブ110 JA44 マフラー

テールランプ・後部ウインカー

新型はテールランプと後部ウインカーのデザインも、丸型ライトに合わせて変わっています。先々代のJA07のものよりも小さくなっている印象です。

スーパーカブ110 JA44 テールランプ・後部ウインカー

後編のおわりに

以上、新型と旧型の比較後編でした。

中国生産から日本生産への切り替えということで話題になりましたが、個人的には時代の流れ的にそこはあまり大きな問題ではなくなってきていると思います。しかし、スーパーカブを生み出した日本のメーカーには頑張ってもらいたいです。

車体価格が上がった分、オイルフィルターやチェーン、マフラーなど、変更があった点については期待したいと思います。旧型と比べて劇的な違いというのは感じられませんが、乗り続けていく中で付加価値アップが感じられるのではないかと期待しています。

<関連記事>

新型スーパーカブ110(JA44)|旧型JA10との比較:前編

 

 

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