バイクを駐輪するとき、サイドスタンドを使いますか?それともセンタースタンドを使いますか?

バイクによってはサイドスタンドがなく、センタースタンドしか付いていないバイクもありますし、逆にセンタースタンドがなくてサイドスタンドしか付いていないバイクもあります。

しかし、少ない労力で立てられるのはサイドスタンドですね。長期間駐輪しておくような場合は、タイヤへの負担などを考えるとやはりセンタースタンドで立てておくのがいいですが、ちょっとの時間停めておくだけという場合は圧倒的にサイドスタンドが便利です。

幸いスーパーカブには、サイドスタンドとセンタースタンドの両方が付いていますのでどちらも使えて便利です。と言いたいところですが・・・、標準で取り付けられているサイドスタンドではあまり安定して使えないとの声をよく耳にします。

この記事ではスーパーカブ(JA10)のサイドスタンドについて考えてみたいと思います。

 

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強化サイドスタンドという製品

ノーマルのサイドスタンドではちょっと不安といった方や、荷物をたくさん積むのでもっと頑丈なサイドスタンドがほしいといった方向けに、社外品(西本工業製)の強化サイドスタンドがあります。

旧カブに乗っていた時は…

旧カブに乗っていた時にも強化サイドスタンドを取り付けていた(というよりもともと付いていた)ので、その威力は知っていました。

スーパーカブ強化サイドスタンド

 

ノーマルのサイドスタンドよりもかなり心強いです。旧カブの強化サイドスタンドは、スイングアームに直接取り付けるもので、本体も太く設置面積もノーマルより大きく、より左に傾いた状態で停めることができるので、安定性は抜群です。

ノーマルのサイドスタンドは取り外さずに取り付けることができますから、そのままの状態にしておくこともできます。

JA10にも取り付けるべき?

旧カブに乗っていたころに強化サイドスタンドの良さを知ったので、JA10に乗り換えた当初も強化サイドスタンドを取り付けるつもりでした。

(画像クリックでアマゾンのページへ飛びます)

 

 

 

実際購入もしていました。

 

しかし、ちょっと考えてみたのですが、ノーマルのサイドスタンドが不安定なのは、安全ゴムが原因なのでは?という気がしました。このゴムをなんとかすれば変わるかも、ということで、ちょっと試してみることにしました。

安全装置のゴム

ノーマルのサイドスタンドに付いているゴムは、サイドスタンドを戻し忘れて走り出した場合でも、サイドスタンドが元に戻る役目を果たすための安全装置です。

つまりサイドスタンドを出したまま走り出してもゴムが路面に触れることによって、ゴムの弾力でスタンドが元に戻るという仕組みですね。ちなみにこのゴムに表示されている矢印は、ここまですり減ったら交換という意味です。

 

この安全装置はとても秀逸なのですが、このゴムがあることによって、サイドスタンドでバイクを傾けようとする方向とは逆方向に力が働くことによって、肝心の停車・駐輪中のバイクが垂直方向に力がかかり、結果的に不安定になって倒れやすくなっています(JA44では、ほぼ改善されたと思います)。

 

おそらくメーカーは、駐輪中にバイクが倒れるリスクと、走行中にサイドスタンドが戻らないリスクを天秤にかけて、後者のリスクを軽減することを重視したのだと思われます。

つまり停車中にバイクが倒れるリスクと、走行中にサイドスタンドが元に戻らないリスクとでは、後者の方が危険性が高いので、こちらを軽減するほうを選択したということだと私は理解しています。

より安全なほうを重視するというメーカーの姿勢は評価すべきだと思いますし、尊重すべきだと思います。

 

しかしながら、バイクを停める際には、やはり安定性が気になります。特に地面がバイクを傾ける方(左側)とは逆向きに少しでも傾斜している場合は、サイドスタンドでは垂直に近い形になり、いつ倒れてもおかしくない状態になったりします(JA44ではゴムが原因の倒れやすさはかなり改善されたと思います)。

仮にその場では倒れなかったとしても、風で倒れたり、近くを通る人がちょっと当たっただけで倒れてしまったりといったことも十分に考えられます。

 

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取り外しはあり?

そんな安全装置のゴムですが、強化サイドスタンドには付いていません。スタンドを交換すればこのゴムの機能はない状態で使うことになります。

交換すればゴムがない状態で使うことになるのだから、ノーマルのサイドスタンドでこのゴムがない状態で使うとどうなのか、使い心地などは・・・、と気になりましたので、自己責任で取り外してみることにしました(決して取り外しを推奨するわけではありません)。

取り外しは簡単です。10ミリのスパナなどでゴムを固定しているボルトを外すと抜くことができます(あくまで自己責任です)。

 

ナットはスタンドに溶接されています。

 

この状態で使ってみると、ゴムがある状態よりも安定して立てることができる印象です。

ゴムによる力が加わらないので素直に傾けることができます。かなり使いやすくなったように思います。

「荷物をたくさん積まないなら、これでいけるかも!」というのが正直な感想です。

この状態でしばらく使っていますが、ゴムがあるときのグニャっとした抵抗がなくて素直に止めることができます。確かに安定性は強化サイドスタンドのほうが勝っていますが、荷物をそれほどたくさん積まない状態で使うならこれで十分だと思います。

気になるアレは・・・

安全装置のゴムを外したことによって、サイドスタンドの戻し忘れの場合にサイドスタンドが戻らなくなるのではないかということが気になります。

旧カブのノーマルのサイドスタンドにもこのゴムは付いていますが、強化サイドスタンドには付いていません。強化サイドスタンドの戻し忘れを経験したことは何度かありました。

この場合は、ガガガーと地面をこするものの、スタンドは戻りませんでした。強化サイドスタンドはこんなものだという認識でいます。

JA10のノーマルサイドスタンドのゴムがない状態ではどうなのでしょうか。

私有地内で安全を確保できる状態で実験してみました。サイドスタンドを出したまま、低速で左折するような感じで左へ曲がってみました。

その結果・・・、サイドスタンドは元に戻りました

何度かやってみましたが、元に戻りました。今回の実験で元に戻らなかったことはありませんでした。

あくまで平地を低速で左折するように傾けた状態での実験ですから、路面状況やスピード等シチュエーションが変われば違った結果になることも考えられます。

必ず戻るというわけではないと思いますので、その点はくれぐれもご注意ください。

結論

最近のバイクは、サイドスタンドを下したままだと走り出せない機能を備えているバイクが多くなっているようですが、スーパーカブの場合はこういった機能は搭載されていません。

配達のバイクなどでは、こういった機能は逆に不便になりますからね。

サイドスタンド周りはこのようにシンプルなわけですが、頑丈なサイドスタンドであれば停めるときに便利ですが戻し忘れたときに戻らない、逆に戻りやすいサイドスタンドであれば停めるときに不安定になる、この兼ね合いをどのように考えるかの選択になってくると思われます。

当初は強化サイドスタンドを取り付けるつもりでしたが、管理人の使い方ではノーマルのサイドスタンドでも大丈夫そうなので、しばらくは以上のような状態で使うことにしました。

 

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