乗らなくなった原付バイク、できることなら、なるべく高く売りたいですよね。

価値のあるバイクが下取りで二束三文にしかならなかった、なんてことは避けたいものです。

バイクを高く売るにはいくつか方法がありますが、その一つが個人売買で売る方法です。

最近ではネットオークションやフリマアプリなどを利用していらなくなったものなどを個人間で売る方が増えてきました。

古くはヤフオクなどのインターネットオークションがメインでしたが、最近ではメルカリなどのフリマアプリなどが若い方を中心に利用者が増えてきています。

そういった不用品を売る感覚で、原付バイクも売ることができます。

この記事では、バイクをインターネットを使って個人売買する方法などについて説明していきたいと思います。

個人売買の方法

個人売買で売る方法としては

  • 知り合いなどに売る
  • オークションサイトで売る
  • フリマアプリ・サイトで売る

という方法がありますが、この記事ではインターネットを使った売り方、オークションサイトや、フリーマーケットアプリなどを使って売る方法を想定して説明していきます。

これらの方法で売るのが適正価格に近く、また高い値段で売れる確率が高いと思います。

オークションサイトやフリマ(フリーマーケット)アプリ・サイトを使ったことのある方ならだいたいの雰囲気はわかるかと思いますが、初めて使うという場合は不安もあるかもしれません。

そのような場合は、売られている色々な商品を見てみたり、何かを買ってみたりして使い方に慣れてから出品するというのもいいかもしれません。

出品方法は各サイトに詳しい説明がありますので、それに沿って手続きを進めれば出品できます。

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原付バイクを売るときに必要な手続き

購入者がバイクを公道で走らせるには、その購入者名義でバイクを登録し直す必要があります。

部品取りにするなど、今後公道を走らせることがない場合は別ですが、公道を走る場合は登録が必要になります。

原付といわれる125cc以下のバイクの手続きは50cc以下、50cc超~125cc以下問わず、手続きは共通です。

名義変更といわれることもありますが、厳密には、まず一旦廃車手続きをしてナンバープレートを返納し、その後、次の所有者が自身の市町村役場で登録をするという流れになります。

まずは自分名義での登録を廃車手続きする必要があります。

そのタイミングですが、

  • 売る前
  • 売れた後

どちらでも可能です。

つまり、廃車手続きをしてから売りに出すこともできますし、売れてから廃車手続きをすることもできます。

売る前に廃車手続きをしておけば、売れた後にすぐ書類を渡すことができ、スムーズに取引ができます。

しかし、廃車手続きをしてしまうと、その時点からそのバイクは公道を走ることはできなくなります。

一方、売れた後に廃車手続きをする場合は、譲渡直前まで乗ることができますし、自分が希望する値段で売れなければそのまま乗り続けることもできます。

しかし、売れた後の廃車手続きが遅れたりすると、相手を待たせることになり、スムーズに取引ができないおそれもあります。

それぞれ一長一短がありますので、ご自身の状況にあわせて決めてください。

廃車手続きする方法

売却の前後を問わず、廃車手続きをする場合はナンバープレートを外して市町村の担当窓口へナンバーを返納しに行きます。窓口がわからなければ、市町村役場の代表窓口へ問い合わせれば教えてくれます。

必要な書類は以下です。

  • 軽自動車税(原動機付自転車)申告済証
  • 軽自動車税廃車申告書兼標識返納書(窓口でもらうorダウンロード)
  • ナンバープレート(標識)
  • 印鑑(認印OK)
  • 本人確認書類(免許証など)

ナンバーを返納したら、備考欄に「標識返納済」と書かれた「軽自動車税申告済証」と「軽自動車税 原動機付自転車 廃車申告受付書」をもらうことができます。

自賠責保険を解約する場合は後者の書類を保険会社に提出する必要があります。

書類がない場合は…

公道を走る場合は、本来は自賠責保険証明書と一緒に軽自動車税申告済証もバイクに常備しておく必要がありますが、何らかの要因で紛失してしまっていることもあるかもしれません。

また、すでに廃車にしてナンバープレート返納後の軽自動車税申告済証を紛失している場合もあるかもしれません。

書類なしで売る場合は別ですが、そうでない場合は、市町村の窓口で再発行してもらう必要があります。詳細は窓口にお問い合わせください。

自賠責保険を継続する場合

自賠責保険の加入期間が残っている場合、売却後もそのバイクに自賠責保険を引き継がせることができます。

売却などによってナンバープレートの変更など、自賠責保険証明書の記載事項に変更があった場合は、保険会社の窓口で手続きをする必要があります。

詳細は、加入時にもらった「自賠責保険のしおり」か自賠責保険証明書に書かれている連絡先に問い合わせてください。

出品前にすべきこと

オークションサイトやフリマサイトなどに原付バイクを出品するにあたって、しておくとよいことは以下です。

  • 洗車
  • 写真撮影
  • 状態確認
  • 価格設定
  • 商品説明の下書き
  • 配送方法を調べる

ではこれらを順番に見ていきましょう。

洗車

バイクをなるべく高く買ってもらうには、第一印象が大事です。

汚れた状態よりも洗車されてきれいな状態のほうが第一印象はよくなります。バイクへの感謝の気持ちも込めて、出品前にきれいに洗車しておきましょう。

洗車をすることでキズなどの確認もすることができます。

状態確認

次はバイクの状態確認です。

外装のキズだけでなく、エンジンや調子やランプ類やメーターのチェック、実際に走行してみて不具合がないかなど、可能な限り確認しておきましょう。

また、交換した部品や、取り付けているアフターパーツなどもチェックしておきましょう。

チェックをして気づいたことは忘れないように全てメモしておくことをおすすめします。

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写真撮影

バイクをきれいに磨けたら、出品の際に掲載する写真を撮影します。

ネットでの出品の場合は、画像データをアップロードする形になりますので、デジカメかスマホなどJPEG形式等で保存できるカメラで撮影するとよいでしょう。

写真は前後と横の全体と、キズや不具合のある部分や、交換、取り付けた部品がある部分、その他アピールポイントとなる部分など、注意すべき部分を映した写真を撮影します。

出品するサイトによって掲載できる画像の枚数が違ってきますので、その点も注意します。

掲載できる画像枚数が少ない場合は、別サイトにアップロードしておき、リンクを貼って誘導する方法もあります。

価格設定

ヤフオクなどのオークション形式での出品であれば、低い価格で出品しても入札が増えて適正な値段で落札されることが多いですが、メルカリなど、自分が付けた価格で売るだけのサイトでは、相場感がないと安くしすぎてしまうリスクがあります。

そこで、だいたいの相場を調べてから値段をつけるほうが無難です。そんなときに便利なのがオークファンというサイトです。

このオークファンで無料会員登録すると、オークションサイトなどでの過去6か月間の落札された価格などを調べることができます。車名やエンジン型式などを入力して検索すると、同車種で似たような状態のバイクがいくら位で売れているのかがわかります。

バイク以外にパーツなどの情報がたくさん出てくる場合は、左側のカテゴリを「自動車・バイク-オートバイ-オートバイ車体」に絞るとよいでしょう。

同じようなものであれば、それぞれの出品で極端に違う値段で売れているということはあまりありません。

値段が大きく違う場合は、何かしら理由があるはずです。出品者が過去の取引から信用できないような人であるとか、故障があるとか事故車であるなど何らかの理由があるはずですので、そういった点もチェックしてみてください。

商品説明の下書き

出品時にはなるべく商品説明を詳しく書いた方がいいです。

手間はかかりますが、バイクについての情報を詳しく書いた方が買う側も安心できますし、トラブル防止にもなります。書くべきことは主に以下の情報です。

  • メーカー
  • 車名
  • 年式
  • 車体番号(上4~5桁)
  • 排気量
  • エンジン型式
  • 走行距離
  • 書類の有無
  • 自賠責保険の有無
  • 現車確認対応の有無
  • バイクの状態
  • 整備履歴
  • 交換した部品
  • 取り付けたアフターパーツ

全てを絶対に書かなければいけないわけではありませんが、わかる範囲で可能な限り書いた方がいいでしょう。

書き方がわからなければ、他の出品者の出品を参考にするのもよいでしょう。

バイクの状態については、あらかじめチェックしておいたメモなどを参考にしてなるべく詳しく書きます。不具合がある場合は隠さずに正直に書きましょう。

不具合を隠して売っても後々トラブルになるだけです。

配送方法を調べる

バイクをネットで個人売買で売る場合は、引き取りに来てもらえる場合と、配送業者にお願いする場合とがあります。

買い手によって対応が異なります。個人売買の場合であっても業者さんが購入者になることがあります。業者さんの場合は引き取りに来てくれることが多いですが、遠方の個人の場合だと配送業者に依頼することもあります。

バイク専門の配送サービスを格安で行っている業者さんもありますので、事前に調べておくか、他の出品者の対応などを参考にしながら決めていきましょう。

出品後にすべきこと

出品した後も気を抜いてはいけません。

以下の点に気をつけて取引が成立するまで見守りましょう。

  • アクセス数の確認
  • 質問対応
  • 現車確認対応
  • 気づいたことは随時追記

順番に見ていきます。

アクセス確認

出品したページにアクセスがきているかまずはチェックしましょう。

あまりにアクセスが少ない場合は原因を考え、タイトルや商品説明などを工夫する余地がないか検討しましょう。

質問対応

出品したバイクについて質問が来ることがあります。特に人気のある車種だとたくさんの質問が来ます。

その都度、早めに丁寧に回答しておくと他の閲覧者の印象もよくなります。それが結果的に、高く売れることにもつながります。

現車確認対応

出品中に時間に余裕があれば、現車確認には応じたほうが信用度が上がります。

現車確認というのは、出品しているバイクに興味のある人が実際にバイクの状態を確認しに来るということですね。

サイトによっては、取引成立前に購入希望者と会うことが禁止されている場合もあるかもしれませんので、規約を確認しておきましょう。

気づいたことは随時追記

出品中に、商品説明欄に書き忘れたことや、後から気づいたことなどが出てきた場合は、随時追記していきましょう。

大切なことを書かないまま取引を行うと、後でトラブルの原因になります。

考えうるリスク・トラブル

取引が成立し、手続きが全て終われば無事取引終了となります。スムーズに終わればいいのですが、そうはいかないこともあります。

個人売買で起こりうるトラブルはいくつかありますが、代表的なものが以下ではないでしょうか。

  • 入金されない
  • キャンセルの申し出があった
  • 相手と連絡が取れなくなった
  • 引き渡し後クレームが来た

入金関連やキャンセル、連絡が取れないなどのよくあるトラブルは、たいていの場合、出品したサイトに対応マニュアルのようなものが掲載されていると思いますでので、それに従って対応しましょう。

またクレームが来た場合は、相手の言い分をよく聞き、正当なものかどうか判断します。無茶な要求には応じる必要がありませんが、正当なものであれば、よく話し合って落としどころを探しましょう。

取引キャンセル以外にも、一部返金や、代替部品を付けたり、修理費用を一部負担したり、その他考えれば色々と対応策はあります。落ち着いて対処していきましょう。

こういったトラブルは気にしすぎると心身ともに疲れ果てますので、あまり気にせず粛々と事務的に考えて対応していくほうがいいと思います。

おわりに

以上、原付バイクを個人売買で売る方法や注意点などについて説明してきました。

うまく取引できれば、売る方も買う方も両方満足できる結果となります。

多少の手間はかかりますが、ネットを介した個人売買は素晴らしい方法の一つです。原付バイクを売る選択肢の一つとして検討してみる価値はあります。

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