今回はバイクのミラー(バックミラー)交換について書きます。

バイクを手に入れたらすぐにミラー交換するという方も、そうでない方もおられます。

私はあまりこだわりがないので、基本的には標準で取り付けられているもので十分という考えなのですが、今回は思い切って交換してみることにしました。

旧型のJA10のミラーはヤマハの原付スクーターに付いているような形のミラーでしたが、JA44は丸型のミラーになりました。特に不自由を感じることはありませんでしたが、形が変わった分、鏡部分の面積が若干小さくなったような印象があって気になっていました。

実用性を重視する私としては、少し大きなミラーを取り付けてみたくなったので交換することにしました。

ということで、今回交換した様子について紹介します。

バイクのハンドルに固定するタイプのミラー交換であれば、どの車種でもやり方はほぼ共通ですので、参考にしていただければ幸いです。

 

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バイクミラーの選び方

どんなミラーに交換するかですが、選ぶ際のポイントとして主に以下の点があげられます。

  • ネジの大きさ
  • 形・大きさ
  • カラー(色)
  • メーカー(ブランド)
  • 価格

ネジの大きさに注意

ミラーを選ぶ際にまず重要なのは、ネジの大きさです。

バイク用では8ミリか10ミリのいずれかを選ぶことになるのがほとんどです。

8ミリとか10ミリというのは、ミラーを差し込む部分のネジの大きさのことです。

8ミリのバイクミラー

バイクの説明書などに書かれていることがあるかもしれませんが、一度取り外して確認したほうが確実です。

今回ミラー交換するスーパーカブ110(JA44)は、バイク車体側(ハンドル側)は左右とも10ミリ(正ネジ)で、左右ともミラー側8ミリ(逆ネジ)のアダプター(ミラーアダプター)が取り付けられ、そのアダプターに8ミリ(逆ネジ)のミラーが取り付けられています。

スーパーカブのミラー

 

通常のネジは締めるときは右回り(時計回り)、緩めるときは左回り(反時計回り)ですが、逆ネジの場合はそれが反対であるということです。

つまり逆ネジの場合は、締めるときは左回り(反時計回り)、緩めるときは右回り(時計回り)になるということです。

ちなみに、逆ネジのアダプター正ネジのミラー正ネジのアダプター逆ネジのミラー取り付けできませんので注意してください。

また、国産バイクのミラーのネジピッチ(ネジを1回転させたときに進む長さ)は1.25mmでほとんど統一されていますので、この点はよほどのことがない限り気にしなくてよいと思います。

逆ネジの理由

傾向としては、ホンダ車は車体側は正ネジ、アダプターのミラー側(上側)は逆ネジ、ヤマハ車は車体側右のみ逆ネジ、スズキ車、カワサキ車は車体側は正ネジ、アダプターがある場合はアダプターのミラー側(上側)が逆ネジであることが多いようです。

ヤマハ車のように右側が逆ネジになっている理由は、前側から衝撃があった場合にネジが締まる方向ではなく緩む方向になるようにしてミラーが折れたりすることを防ぐことが理由です。

もっとも車体側が左右とも正ネジでも、左右アダプターのミラー側(上側)が逆ネジであれば、左右のミラーとも前後どちらの衝撃が加わっても、車体側かミラー側いずれかのネジが緩む方向になるので、衝撃を吸収することができますね。

また、ターナーという衝撃を吸収する機構が備わっているミラーアダプターや、ターナー機構が備わっているミラーを取り付ければ逆ネジでなくても衝撃は吸収できます。

その他はお好みで

ネジの大きさ、逆ネジ・正ネジさえ間違わなければ取り付け可能なので、あとは基本的にお好みで選べばいいと思います。

もっともネジが合わないミラーでも、合うアダプターを調達すれば取り付け可能になることも多いです。

ミラーには色々なメーカーからいろいろな形のものが出ています。色や形、大きさ、カラー(色)、ブランド、価格などを判断材料にして気に入ったものをチョイスします。

また少し値は張りますが、後続車の眩しい光をカットするブルーミラーを採用したものもありますのでお好みで選んでいけばよいでしょう。

保安基準を満たすものを

ただ、社外品の場合は保安基準を満たしたものを選ぶ必要があります。

といっても有名メーカーの製品や、バイク用品店やホームセンターなど名の通ったお店でバイク用のミラーとして売られているものであれば、基本的に大丈夫です。念のためパッケージを確認してみてください。

自転車用などバイク専用品ではないものや、補助ミラーとして売られているものなどは、保安基準を満たさない可能性があるので特に注意が必要です。

保安基準については以下のページに詳しく書かれています。
https://www.tanax.co.jp/motorcycle/safe.html

個人的な経験ですが、あまりに安いミラーはすぐに割れてしまったりして品質面で劣ることもありますので、その点も注意して選んだほうがよいかもしれません。

また、小型二輪車以上のバイクは左右両方のミラーを取り付ける必要があります。原付1種でも2006年12月31日以降生産のものも左右両方のミラーを取り付ける必要があります。

今回選んだもの

形が気に入ったことと、ミラー幅を調整できること、値段が手ごろであること、ナポレオンブランドであることから、「ナポレオン エーゼットミラー(AZ-104-8)」を選びました。

メッキタイプもあるのですが、シンプルなブラックにしました。このミラーは左右共通タイプで正ネジなので、これまで付いていた逆ネジのアダプターは使えません。

 

そこで「ナポレオン ネジ径変換アダプタ―(CM-2)」も手に入れました。

今回はシルバーのアダプターを使いましたが、ミラーの色に合わせて黒色の「ナポレオン ネジ径変換アダプタ― ブラック(C-2)」でもよかったですね。

 

10ミリ正ネジのミラーを車体に直接取り付けることも可能ですが、個人的にミラーは少し高めの位置にあるほうが見やすいので、アダプターをかませることにしました。

 

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取り外しについて

新しいミラーを選んで手に入れたら、実際に取り付け作業に入ります。

ミラーを交換するためには、まず現在取り付けられているミラーを取り外す必要があります。

ミラーの付け根にあるキャップ(ブーツ)をずらして、スパナやモンキーレンチなどでロックナットを緩めます。

 

ミラー側は逆ネジ(左ネジ)なので間違わないように右回しで緩めます。バイクによって異なりますので確認してください。ここは14ミリのスパナを使いました。

 

ミラーを外せたら、アダプター(またはターナー)も外します。このバイクでは左右とも正ネジなので左回しにして緩めます。

 

ミラーが折れたりしてしまっている場合は、残っている部分を取り除く必要があります。

根本が残っている場合は、プライヤーなどで挟んで回すことができれば比較的容易に取り除くことができますが、そうでない場合は少し工夫が必要です。どうしても取れない場合はバイク屋さんなどで取り除いてもらいましょう。

取り付けについて

では取り付けに入っていきます。

まずネジ変換アダプターを取り付けます。左右とも正ネジなので右回しで締めていきます。付属のワッシャーを使用するように指示されていますので、その通りにします。

バイクミラーアダプター

アダプターの注意書きによると、締め付けトルクはの目安は24~39N・mとのことですので、強く締め付けすぎないようにしましょう(手でしっかり締めてからおよそ10分の1回転くらい)。

ちなみにスーパーカブのサービスマニュアルによると10mmのボルト・ナットの標準締め付けトルクは34N・mです。

 

アダプターが取り付けできたら、次はミラーです。取り付ける前に、ミラーの可動部分が極端に動いていないか確認し、なるべく標準の状態の位置にしておくとよいでしょう。

 

ここからの作業はミラーを固定する作業に入りますので、バイクにまたがった状態で位置を確認しながら行ったほうがよいと思います。

ミラーはアダプターに差し込んで締め付ける方向へ回していき、奥まで届いて回せなくなった所から少し戻したところで位置を調整して、ロックナットを締めます。

アダプターを固定して調整するのでスパナかモンキーレンチ合計2本あったほうがいいです。

後ろを振り返ったりして後方がきちんとミラーに映っているか確認しながらミラーの位置を決めてロックナットを締めます。

細かな微調整はミラーを固定した後にミラーの可動部分でできますので、大まかな位置決めで大丈夫です。

左右ともミラーを固定して、ミラーの微調整をしたら完成です。

スーパーカブ,ミラー交換

なかなかいい感じではないでしょうか(笑)。

実際に走ってみた感想は、しっかりしたミラーという感じで質感もあります。ミラーの面積はそれほど大きくありませんが、必要な範囲は確認できます。

このミラーは、幅が調整できるのも大きな利点です。狭いところを走る場合には非常に便利です。

おまけ

ミラー交換の説明は以上ですが、後日、別のミラーも買ってしまいましたのでそのことについても書いておきます。

上記で交換したミラーはナポレオンミラーの一つです。しかしナポレオンミラー、通称ナポミラといえば、個人的にはこちらのイメージが強いです。

かつてスクーターに乗っていたころは、ナポミラといえばこのタイプでした。カウルの色と同じ色に塗装したりしなかったりしたものです(笑)。

画像のものは「クロス2(AJ-8)」の左右セットで8ミリのタイプのものです。このナポレオンのクロス2は、正ネジ8ミリ(AJ-8)と正ネジ10ミリ(AJ-10)があり、右用(AJ-8R、AJ-10R)、左用(AJ-8L、AJ-10L)それぞれ別個の商品ですので注意してください。

このタイプは当時流行っていた(今でも!?)というだけでなく、大きくてすごく後ろが見やすいので気に入っていました。たまたま立ち寄った中古バイク用品店にきれいな状態のクロス2(AJ-8)左右セットが吊り下げられてありました。インスピレーションを感じたので、つい衝動買いしてしまいました(笑)。

最初ミラーを選ぶとき、このタイプも頭の片隅で考えたような気もしますが、カブには大げさかもということで無意識のうちに候補から外してしまっていました。しかし心の奥底ではこちらが欲しかったのかもしれません。

 

こちらを取り付けてみました。取り付け手順は上で説明した方法と同じです。

 

風防、クランプバー、スマホホルダー、ドライブレコーダーなど取り付けた状態です。

 

ちょっとカブには大きいミラーのようにも見えますが、見やすくてとても快適です。付け根部分はターナーになっていて安心です。

しかも車体に取り付けてはみ出す幅はノーマルミラーとほぼ同じか、少し狭いくらいです。

私の「一度取り付けるとやめられないパーツ」に仲間入りしそうです(笑)。

おわりに

以上、ミラー交換についてでした。

実際にミラーを交換してみると乗っている時の気分も変わるものです。

今のミラーに不満があるとか、ミラーが壊れた、劣化してきたなどのきっかけがあれば、純正以外のミラーに交換してみるのもいいと思います。

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