バイクにたくさん荷物を積めるようにする方法の一つは、リアキャリアを活用することですね。

キャリアの上に荷物を載せる場合は、落ちないように固定する必要がありますが、リアボックスを付けてしまえば、その中に入れるだけですみますので非常に便利です。

ということで、旧カブに乗っていた時もリアボックスを取り付けて乗っていました。割と大きめのリアボックスです。

今回の記事では、そのリアボックスを新しいスーパーカブ110(JA10)に取り付けたことなどについて紹介していきたいと思います。

これまでの記事でいくつかのパーツを取り付けてきましたが、今回のリアボックスの取り付けは、いろいろ工夫が必要ということで本丸と位置付けています(笑)。

 

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リアボックスについて

今回取り付けるのは旧カブに取り付けていたものです。実はこのリアボックスは、自作したものです。

つまりバイクのリアボックスとして便利に使えるようにいろいろと自分で加工して作ったものです。

自作したいきさつなどについて少し説明します。

たくさん荷物を積めるようにするためには、できるだけ大きなボックスを付ける必要があります。しかしながら、バイク用の大きなリアボックスをいざ探してみるとなかなか見当たりませんでした。

たしかにホームセンターやバイク用品店で売られているものもあり、それもアリだと思います。しかし、個人的にはもっと大きなものを希望していました。そこでいろいろと検討しました。

郵政カブ用?

ネットで調べてみると、郵政カブ用の中古のボックスはネットオークションなどを利用すれば入手することもできそうでしたが、人気があるため値段が高いということで、手が出ませんでした。

また郵政カブ用なので色が赤いということや状態がいいものはなかなか手に入りにくいということも引っかかりました。

ビジネスボックス?

純正オプション品や汎用品のビジネスボックスなどは、黒やグレーなどがあって色はいいですし、鍵も付いているのでよさそうに思えました。

しかし底の面積がリヤキャリアの面積かそれプラスαくらいの大きさのものがほとんどなので、サイズ的にはもう少し大きめのものがいいと思いました。

ピザ屋のボックス?

ピザ屋さんの配達用バイクなどについている大きなボックスも魅力的でした。

しかし、中古で出回っているものは鍵がなかったり、程度が悪かったりしていいものが見つかりませんでした。

それと、「大きすぎるのでは?」というちょっとした不安があったのと、実際カブに取り付けできるのか自信がなかったのとで、こちらも断念しました。(追記:ピザ屋さん系ボックスでいいものが手に入れば載せかえてもいいかなとも思っています(笑)。)

バイク便のボックス?

ではということで、バイク便のバイクなどが取り付けている大型のリアボックスに目を向けてみました。これは良さそうです。

大きさもかなりありますし、鍵も付いています。バイク用に作られているので強度的にも頑丈そうです。色は白が中心ということでしたが、自分で塗装すれば何とかできるかな、ということで本命になりつつありました。

しかし、値段が高すぎて当時の私には手が出ませんでした。新品は数万円しますし、中古品でもそれなりに高かったり、程度が悪かったりで良さそうなものは見当たりませんでした。

自作を決意

なんとかできないものかと、近所のホームセンターを物色していると、ピーンときたものがありました。

アイリスオーヤマのバックルコンテナ(BL-65 エコブラック)です。大きさ的には申し分なしで、色も黒。「これは何とかできる!」と、直感が働きました。

値段は2千数百円でした。ネット通販でも売られています。

(画像クリックでアマゾンのページへ飛びます)

 

 

 

後で雑誌等を見て知ったのですが、アイリスオーヤマのコンテナはカブ乗りの方の間では有名だそうですね。

BL-65が大きすぎると感じる方は、BL-45でもいいかもしれません。もし取り付けを検討されている方は、実際にホームセンターなどで大きさを確認されるほうがいいと思います。結構大きいですので(笑)。

ちなみに、BL-65でも横幅はハンドル幅より狭いですから、取り付けても法令上は問題ありません。

そのまま取り付けるだけではなく、バイク便のボックスのようにフタが開閉して鍵も掛けれるようにしたいと思いましたので、加工することにしました。

 

開閉式にするために、丁番を取り付けました。

 

以下の画像は、蓋を閉めた状態のボックスを外側の下から見た画像です。丁番は直角にした状態で片側は蓋とボックスの間に差し込んでいます。

 

蓋を開いて横から見るとこのような感じです。ボックス本体上部の淵にちょうど窪みがあるので、ネジが干渉することなく取り付けできました。

 

丁番だけだと90度以上開いてしまいますので、ストッパーも取り付けました。天開き(上開き)タイプのステーを使用しました。

適当なものがなければ、蓋とボックス本体を適当な長さのチェーンを取り付けることでも代替できるかもしれません。

 

駐輪中の防犯対策のために鍵も取り付けたかったのですが、施錠・解錠が面倒なのにはしたくありません。色々と考えた結果、自転車の前輪用のロックを使うことにしました。

まずはコンテナ外側に鍵穴が来るようにステーで固定してみました。

 

次にフタ部分にステーでロックがはまる穴を作り、フタを閉めて鍵を掛ければ、「とりあえずフタが開かない」状態にできます。

 

このようにすれば鍵を差せばワンタッチで施錠・解錠ができます。

 

ということで、このようなボックスを旧カブで6年ほど使用してきました。

唯一の難点は雨が降ればフタ部分に水が溜まるということです。それ以外で特に不便は感じていません。

ちなみにフタに穴をあけてネジ止めしているところが数か所ありますが、ネジ穴周辺にはシール材を入れましたので水がボックス内に入ってきたということは一度もありません。

このボックスを付けた状態で立ちゴケ2回、転倒1回経験していますが、ボックスに不具合は生じていません。

リアボックスがあることが当たり前という感覚でバイクに乗ってきましたので、新車のカブに乗り換えてリアボックスがないと不便で仕方がないという感覚になっていました。

ということで、とりあえずまだ使えるし今まで使ってきたボックスを乗せ換えることにしました。

新カブへの取り付け方法

旧カブへは、リヤキャリアに穴をあけてそこへボルトで止めていました。

この方法で取り付けるとかなりカッチリと取り付けることができました。18Lの灯油缶二つ積んでもビクともしませんでした(笑)。

 

しかし、今回は新しいリヤキャリア(パーツリストを見ると1万円くらいします)に穴を空けるのは抵抗があるので、ステーを使って上下から挟み込む方法を試みました。

使用するステーは、フラットバー(2×28×450mm )4本です。

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リヤキャリアの内側四隅4か所と、リアキャリアの外側4か所をステーを使って合計8本のボルト(M6×40)で固定する考えです。

 

まずボックスの穴をあける位置を決めます。

そのためにはリアキャリアを取り外したほうが便利なので取り外します。上部二本のボルトを外し、リアショックを固定しているナットを緩めて後方へスライドさせて外します。

 

ボックスをひっくり返し、リアキャリアを置いて穴をあける位置を決めます。

 

リアキャリア前方の取っ手は使えた方がセンタースタンドを掛ける際などに便利なので、手が入るくらいには隙間を空けました。

 

位置を決めたら穴を開けます。ドリルを使えばいいのですが、今回はキリで開けました。キリで開けた後は、少しゴニョニョして穴を広げます(笑)。

旧カブに取り付けていたときの穴4か所のうち、二つは使えそうなので、新たに開けた穴は6か所です。

 

穴にきちんとボルトが入ることを確認したら、リアキャリアを元通り取り付けます(先にボックスとリアキャリアを固定すると、車体とリアキャリアを固定するボルトを取り付けることができません)。

 

ボルトの長さが足りなくなるので、ゴムシート等は敷きません。ボックス、リアキャリア、ステーが接触する部分は気休め程度にビニールテープを巻いておきました(笑)。

 

取り付けたリアキャリアの上にボックスを載せて位置を確認してボルトを通していきます。

 

リアキャリア下にもステーを通し、ボルトを8本貫通させてナットを締めていきます。キャリア下のカバーと接触しないように穴の位置の微調整が必要でした。

 

8本全て締めれば完成です。ボックス内側の底には適当なクッションを敷いておきます。

 

ガタつきはなく、しっかりと付いた印象です。

 

しばらく走行してガタつきなどがないか様子をみていますが、今のところ問題はなさそうです。

さいごに

以上が旧カブに取り付けていたリアボックスと、それを新カブに取り付けた方法の説明でした。

新カブのリアキャリア下はスペースが狭いので、少し手こずりました。特に内側4本のボルトとナットは、長さ、穴の位置がほぼ融通が利かないくらいにギリギリです。このあたりは旧カブと比べて取り付けの難易度は高くなったように思います。

新車に乗り換えて一番気がかりだったリアボックスの取り付けが、とりあえず完了してよかったです。

大きめのリアボックスを初めて取り付けて走行される場合は、慣れるまでは狭い道の走行時や、すり抜け時などにボックスをぶつけないように注意してくださいね。

 

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