バイクはなるべくきれいな状態で乗りたいものですよね。

普段の足として使っているスーパーカブですが、外装パーツに汚れが目につくようになってきたので洗車することにしました。

ということでこの記事では、スーパーカブの洗車の仕方と、カブ特有の気をつけるべき点について紹介しようと思います。

バイクの洗車方法は色々なやり方があると思います。自動車の洗車のように全体的に水をかけながら洗剤をつけて洗っていくという方法もあれば、水はほとんど使わずにふき取りを中心に行うという方法、その中間的な方法などがあります。

人それぞれの考え方で、どれが正解ということはありません。それぞれ一長一短はありますが、今回紹介する方法も一つの例として参考にしていただければと思います。

 

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スーパーカブに適した洗車とは

現行スーパーカブの説明書(OWNER’S MANUAL)には洗車についての記載があります。その項目には「全体を水洗い」し、汚れがひどいときは薄めた「中性洗剤を使う」ように書かれてあります。

ということは、洗車についてメーカーは水洗いすること想定しているようですね。

ですから、水をかけて洗車しても問題はないはずです。しかし、どんな水のかけ方をしてもいいというわけではなく、注意点はいくつかあります。

注意点

まず

  • 高圧洗浄機(洗車機)は使わない
  • エンジン、マフラー、ブレーキなど高温状態では行わない

ということです。

コイン洗車場などの高圧洗浄機は水圧が強いため、思わぬところに水が入ってしまうこともありますので、使わない方がいいです。特に以下に記載しているような部分に水が入ると故障の原因にもなります。

また、エンジン周辺やブレーキなど高温になっている状態での洗車はやけどの危険もありますし、高温状態のときに水をかけるのは部品にもよくありませんので、避けた方がいいでしょう。

水をかける際に特に注意すべき所は、

  • エアクリーナー部分
  • マフラー
  • バッテリー付近
  • ブレーキ周り
  • エンジン周り
  • チェーンカバー

です。

以下、順番に説明します。

エアクリーナー部分

左右レッグシールドをつなぐ真ん中のカバー上部に切れ込みがあって、穴が開いています。そこの穴には極力水は入れないようしましょう。穴の奥にはエアクリーナーの吸気口があります。

 

以下の画像はカバーを外した時に見えるエアクリーナーの穴(右側にあります)です。

そこへ水が入ってしまうと最悪の場合、エンジンの故障につながります。エアクリーナー内部はなるべく水を吸わないような工夫がされていますが、大量の水が入った場合には限界がありますので、少しの水でも入れないに越したことはありません。

マフラー

マフラーにも水が入らないように気をつける必要があります。大量の水が入ってしまうと排気不良を起こす恐れがあります。

バッテリー付近

バッテリー部分に水がかかると漏電やターミナル部分の腐食の原因になります。

バッテリーはシート前方下のセンターカバーを外したところにあります。

センターカバーを付けていればある程度の水は防いでくれますが、大量の水はかけないようにしましょう。

ブレーキ周り

カブのブレーキは前後ともドラムブレーキです。ドラム内部に水が入ると、ブレーキが利きにくくなりますので、極力水は入れないようにした方がいいでしょう。

エンジン周り

エンジン周りは点火プラグやホース類が取り付けられています。

接続部分の劣化を防ぐためにも極力水はかけないほうがいいです。汚れは丁寧なふき取りを中心に行うのが無難です。

チェーンカバー

チェーンカバーは、雨水やホコリからチェーンを守るためのものですが、密閉されているわけではありませんので、隙間から水が入ることがあります。

チェーンに水がかかるとグリスの効力が弱まったりしますので、なるべく水が入らないようにしましょう。

洗車後はチェーンの洗浄・注油などを行うのが理想的です。

 

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洗車方法

では以上の注意点を念頭に置いて、洗車方法について説明します。マフラーやエアクリーナー部分などに水が入るのを防ぐために、洗車中は養生テープでふさいでしまってもいいでしょう。

用意する物

洗車のために用意したものは以下です。

  • 台所用中性洗剤
  • スポンジ(セルロース)
  • ウエス
  • ブラシ

洗剤は自動車用のカーシャンプーなどでもいいですが、なければ台所用の中性洗剤で十分です。

スポンジも自動車用のものでいいですが、大きすぎると感じたので台所用の物を使いました。それと、なるべく柔らかいほうがキズがつきにくいのでセルローススポンジにしました。台所用スポンジでもメラミンスポンジはキズがつきますのでNGです。

水気をふき取るためのウエスは、使い古しのタオルを使いましたが、こだわるなら専用の柔らかいふき取り用ウエスを用意するほうがいいです。

あと今回はあまり使いませんでしたが、スポンジやウエスだけでは届かない部分にはブラシを使います。

洗車場所の近くに水道とホースがある環境がベストですが、なければバケツと水が必要になります。

洗車の手順

まず、カウル類の汚れている部分に水をかけながらウエスまたはスポンジで大雑把に汚れを落としていきます。あまり力を入れて擦らずに、やさしく行います。

作業は上から下、つまり高いところから低いところの順番で行っていくのがポイントです。

 

だいたいの汚れが落ちたら、スポンジに洗剤をつけて全体的に汚れを落としていきます。この場合も上から下、あるいは汚れの少ない部分から多い部分の順番で行います。スポンジは柔らかいほうを使います。

汚れがひどい場合は、適宜水を流しながら行い、なるべく傷がつかないようにしましょう。

 

全体の汚れが落とせたら、洗剤を洗い流します。この作業も上から下の順に行います。

洗剤が残っているとシミができたりすることがありますので、注意です。

 

洗剤が十分に洗い流せたら、水気をふき取っていきます。

ふき取りはゴシゴシ拭くというよりも、ウエスを押し当てながら水分を吸収させるイメージで行うほうがキズが付きにくいです。

 

水気をふき取れたら終了です。

あとは仕上げにワックスを塗ってもいいですが、今回は省略します。

その他注意点

水気のふき取りが終わっても、見えないところに水が溜まっていることもありますので、サイドスタンドで立ててバイクを斜めに傾けておいてもいいでしょう。

私がふき取りで気にしているのは、前後ホイールのスポークやリムの部分です。以前乗っていた旧カブは、スポークを留めているリムの裏側(タイヤを外さないと見えない部分)のサビがひどかったので、サビには気をつけたいと思っています。

ホイールは雨の日に走ったり、水をかけて洗車をすれば必ず濡れてしまいますので仕方ありませんが、濡れた場合は放置せずに、なるべく早くふき取るということを心がけています。スポークとリムの隙間から水が入ってしまうのはどうしようもありませんが、周辺の水気を放置しないことで、なるべくサビを防げるのではないかと思っています。

あとリヤサスペンションもサビが発生しやすいので、水気は残さないように気をつけましょう。

さいごに

以上がスーパーカブの洗車方法と注意点についてでした。

バイクがきれいになると気持ちよく乗れますし、愛着もわきます。また洗車時にあちこち見ることになりますので、不具合がないかのチェックもできます。定期的に洗車を行ってバイクをいい状態に保ちましょう。

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