普段乗っているスーパーカブ110(JA44)の走行距離が2万キロを超えました。

少し前から、走行中、チェーン周辺のノイズが大きくなってきていて乗り味も悪くなっていたので、スプロケットとチェーンを交換しないといけないと感じていました。

もっと早い段階で交換してもよかったのですが、忙しさにかまけてここまできてしまいました。

ということで、今回はスプロケットとチェーンを交換しましたので、その様子について紹介します。

Sponsored Links

セットで交換が基本

今回交換したのはスプロケットとチェーンの両方です。

スプロケットというのはエンジンの力を車輪に伝えるための歯車のようなものですね。これはエンジン側と後輪側の二つ付いていて、エンジン側(前側)がドライブスプロケット、後輪側(後ろ側)がドリブンスプロケットと言われています。

その二つのスプロケットをチェーンでつないでエンジンの力を後輪に伝えることでタイヤが回転するわけですね。チェーンとスプロケットは、互いに噛み合って動くため、走行するにつれて摩耗してきます。

摩耗すれば交換が必要になりますが、いずれか一つを新品に交換して他が古いままだと、新品のパーツに無駄に負担をかけることになるので、交換はチェーンとスプロケットをセットで交換することが基本とされています。

交換したもの

JA44のチェーンサイズは428となっており、旧型(JA10等)の420から変更されています。それに伴って、スプロケットも428のものが必要なので、JA10のものは使えません。

JA44のノーマル(純正)のスプロケットのスペックは、

  • 前(ドライブスプロケット) 14T
  • 後(ドリブンスプロケット) 35T

となっています。この数字は歯車のギザギザの数(丁数)のことですね。

ちなみに、この丁数を変えることにより、ハイギヤード(高速型)化したり、逆にローギヤード(加速型)化したりすることができます。

ハイギヤードは、最高速は伸びますが加速は悪くなります。ローギヤードはその逆です。

仕組みとしては、以下のようになります。

ハイギヤード(高速型) ローギヤード(加速型)
前の丁数 増やす 減らす
後の丁数 減らす 増やす

 

スーパーカブでここをカスタマイズする場合、多くの方はハイギヤード化します。

同じスピードで走った場合、ノーマル状態よりもエンジンの回転数を押さえたいというのと、最高速を伸ばしたいと思っている方が多いからですね。

多くの方は、通常の走行でも、スーパーカブのエンジン回転数は高めだと感じていると思います。

この理由は、荷物をたくさん載せたり、二人乗りの状態で上り坂を走っても、ある程度走れるようなセッティングにしてあるためだと思いますが、普段こういった状態で走るわけではない人の場合は、ハイギヤード化したほうが快適に乗れるわけです。

私も興味はあったのですが、ノーマルでも特に不満はなかったのでここは触らずにいました。

選んだ丁数は…

私はノーマルでも特に不満はなかったものの、心持ちハイギヤードにしたいなという気持ちもありました。

人気の方法として、前のスプロケットを1丁増やして15丁にするという方法があります。これはチェーンや後ろのスプロケットを交換することなく行えるので比較的作業量は少なくて済みます。

ただJA44の場合、前を15丁以上にするとドライブスプロケットカバーの内側にあるドライブチェーンガイドプレートを交換する必要があり、パーツを一つ多くそろえる必要があります。

私はなるべくパーツを余らせたくないということと、心持ちハイギヤードでいいという程度だったので、

はノーマルの14丁

ろを1丁減らして34丁

にすることにしました。

ということで、そろえたのは、

  • キタコ ドライブスプロケット フロント 14T 428 530-1444014
  • キタコ ドリブンスプロケット 34T 428サイズ 535-1444034
  • DID 大同工業 チェーン スタンダード シリーズ  428HD-100L RJ

です。

交換作業の様子

では、実際に交換作業した様子について紹介します。

 

まずピボットカバーを外します。

 

次にドライブスプロケットカバーを外します。

 

ドライブスプロケットカバーの裏側はグリスとホコリでギトギトに汚れていました。パーツクリーナー等で洗浄してきれいにしておきました。

 

次はチェーンケースを外します。

 

ドライブスプロケットの周辺の汚れを大まかに取り除いた後、ドライブスプロケットを固定しているボルトを緩めておきます。ギアを1速に入れておくと緩めやすいです。

 

後ろのドリブンスプロケットを交換するには、リアタイヤを取り外す必要があります。

リアタイヤの外し方については以下の記事

リヤタイヤの交換方法|スーパーカブ110 (JA44・JA10)

に詳しく書いていますので、ここでは簡略した記載にとどめます。

 

アジャストナットを外し、左右のチェーンアジャスタのロックナットを緩め、アジャストナットも緩めます。

 

コッタピンとナットを外し、トルクリンクの接続を外します。

 

アクスルシャフトのナットを緩めることで、後輪を前方に動かしてチェーンをたるませることができます。

 

次にチェーンを外します。チェーンクリップを外すことで1か所切断できるところがあります。

チェーンクリップは、チェーンの進行方向と逆方向に合い口を向けてはめることになっています。ここで向きを確認しておいてください。

 

チェーンクリップは、スパナなどではさんでスライドさせることで外すことができます。

 

チェーンクリップが外れたら、リンクプレートとマスタリンクを外すことでチェーンを切断できます。

 

ギアをニュートラルに戻してタイヤを回転させながら、古いチェーンを取り外します。

 

ちなみに新しいチェーンと比べてみたところ、5ミリほどの差がありました。

 

チェーンが外せたら、ドライブスプロケットを外します。

先にボルトを緩めておいたので、ボルトを外し、フィキシングプレートをずらして手前に引いて外したら、ドライブスプロケットを外すことができます。

 

新旧比較をしてみました。下が新品です。多少摩耗しています。

 

周辺をきれいにしてから、新しいスプロケットを取り付けていきます。

今回使用するキタコのスプロケットは、裏側が窪んでいます。窪んでいる方をエンジン側に向けて取り付けます。逆にすると位置がズレますので注意です。

 

カウンターシャフトの溝の部分までフィキシングプレート(スプロケットに付属)をはめて、少し回転させてドライブスプロケットの穴と合わせてボルトを締めていきます。

ボルトの締め付けトルクは12N・mです。

 

次にリヤアクスルを引き抜き、後輪を外します。

メンテナンススタンドなどを使わずにセンタースタンドでバイクを立てている場合は、リヤブレーキパネルとドリブンスプロケットが付いたドリブンフランジを外してから、車体を少し傾けながら斜め下にずらすとリヤホイールを抜くことができます。サイドカラーなどがあるので少し注意が必要です。

 

ドリブンスプロケットを固定しているナットを緩めて取り外します。

 

今回取り付けるドリブンスプロケットは34Tです。ノーマルの35Tと比べて少し小さいです。

 

新しいスプロケットをドリブンフランジに取り付けていきます。

対角のナットを順番に締めていきます。締め付けトルクは、32N・mです。

 

ドリブンスプロケットの取り付けができたら、取り外しと逆の手順でリヤホイールを車体に組付けます。

リヤホイールを組付けたら、アクスルナットやチェーンアジャスタはゆるい状態にしておき、新しいチェーンを取り付けていきます。

 

ギアをニュートラルにして、スプロケットにかみ合わせながら新しいチェーンをはめていきます。

 

付属のマスタリンク、リンクプレートを使ってチェーンを接続します。チェーンクリップは、チェーンの進行方向と逆方向に合い口を向けてはめます。

 

クリップを確実にはめてチェーンが接続できたら、チェーンの張りを調整してチェーンにグリスを塗布します。

チェーンの張り調整については以下の記事を参照ください。

スーパーカブ110(JA44)のチェーン調整・メンテナンス方法

 

全ての部品を元通りに組付けたら作業終了です。

乗ってみた感想

今回の交換により、スプロケットは

  • 前: ノーマルのまま(14T)
  • 後: 35T → 34T

になりました。

あまり期待していなかったのですが、1速で発進した瞬間に体感レベルでわかりました。加速がノーマルと比べてマイルドになりました。

加速が遅くなったかなと思いましたが、すぐに慣れました。時々パワー不足を感じることもありますが、思っていたよりもいい感じです。ノーマルよりもエンジンの回転数を押さえて乗ることができ、自分的にはベストに近いセッチングではないかと思っています。

おわりに

チェーンとスプロケットの交換で、ついでに軽い気持ちでドリブンスプロケットを丁数を変えてみましたが、思いのほか良い乗り味になって満足しています。

丁数の大きな変更は冒険になってしまうのでリスクはありますが、交換のついでに少し丁数をいじってみるというのもありですね。

Sponsored Links