最近、あちこちで話題になることが多くなった「あおり運転(煽り運転)」。普段、車やバイクを運転している方にとっては他人ごとではないのではないでしょうか。

私もあおり運転に遭遇することは時々あります。近くを走っている車やバイクが煽られているのを目にすることもありますし、自分が煽られることもあります。

現在乗っているカブ110(JA44、白色)は、以前乗っていた旧型の角目カブ(JA10、黒色)に比べると、煽られるまたは、追い越しされることが多くなったように感じます。

同じ排気量のバイクで同じような乗り方をしているにもかかわらず、乗っているバイクによって違いがあるというのは、外見の違いが原因ではないかと思うようになりました(あくまで個人の感想です)。

つまり、旧型の角目ライトのカブは、若者が乗るようなスクーター的なルックスで、従来からのスーパーカブというイメージとは少し違っています。

しかし、現行型の丸目ライトのカブは、昔ながらの丸みを帯びたカブの外観です。なのでマイルドでのんびりと走ってるバイクという先入観をもたれるのだと思います。

こういったこともあり、また世間でもあおり運転について話題になることが多くなったので、バイクとあおり運転の話題について取り上げてみることにしました。

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煽られる原因

運転中に煽られる原因について考えてみます。

一般的に煽られる原因は主に以下ではないかと思います。

スピードが遅い

ここでいう「遅い」というのは、相手が遅いと感じているという意味のことです。ですから、客観的に何キロ以下といったことは言えません。

制限速度ぎりぎりのスピードであっても、あるいはそれを超えるスピードであったとしても、相手が遅いと感じれば煽られることがあるということです。

腹いせ

煽られる以前に、相手が「危険な目にあわせられた」などの被害感情をもっている場合も煽られることがあります。

例えば、割り込んでしまったとか、不注意で相手にブレーキを踏ませてしまったなど、相手に何らかの迷惑やネガティブな感情を抱かせてしまったような場合です。

目ざわり

車のドライバーの中には、バイクが嫌いな方もいます。マフラーの音がうるさかったり、傍若無人な運転などを見てバイクにいいイメージをもっていない方も少なからずいます。

そういった方の中には、自分の目の前をバイクが走っているだけで邪魔に感じて煽ったり、追い越そうとする人がいます。特にバイクに乗らない方は、バイク側が怖いと感じることがイメージしにくいため、より危険な振る舞いになることもあります。

煽られた時の対処法

煽られた時の対処法については、以下のように考えています。

道を譲る

煽られた場合、早い段階で道を譲ることにしています。もちろん周囲の安全に気を使った上で、です。

特にスーパーカブのような非力なバイクの場合は、他社と動力性能で競っても勝ち目はありませんし、2輪車は運転者の体がむき出しなので、事故にあった場合の体の被害は大きくなりやすいので、極力安全を確保できる方向の行動をとるのが賢明です。

そのように考えれば、煽られた時は道を譲ることで多くの場合やり過ごせるのではないでしょうか。

記録に残しておく

トラブルに発展しそうな場合は、なるべく記録に残すほうがいいです。

しかし、バイクに乗りながら記録に残す手段は限られます。前方だけでなく、後方にもドライブレコーダーを付いていればほぼ完璧です。

あとは、停車してトラブルになっている場合はスマートフォンでナンバー等を撮影していおくなどできればよいと思います。

警察に連絡する

単に理不尽といったようなレベルを超えて、身に危険が生じるような場合は警察へ連絡することも考えたほうがいいでしょう。

私はまだそういった経験はありませんが、相手が正常な状態でないこともありますので、自分の身を守るためにはやむをえないことも念頭に置いておくことも大切だと思います。

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煽られないための運転方法

私が煽られないために運転中気をつけていることについて紹介します。

運転はテキパキと

道路を走るときは、後続車にイライラさせないようにテキパキとメリハリをつけた運転を心がけています。

道路に出るときや、合流や車線変更で入れてもらったとき、信号待ちから発進する場合など、後続車がいる場合は、ダラダラと走らずに流れに乗って走行するようにしています。

せっかく入れてもらったのに、いつまでもダラダラと走って流れに乗らずに運転するというのは、後続車をイライラさせてしまいますからね。

右側の車線は注意して走る

車線が複数ある場合、右側の車線は、左側よりスピードが速い車が多いというイメージで運転しています。

追い越す場合は右側からというルールがあるので、なんとなく右側はスピードが速い車が走るという暗黙の了解があると思って運転しています。

ですから、ゆっくりと走る場合は右側の車線ではなく、左側の車線で走ることにしています。

先に行きたそうな車には道を譲る

右側車線を走っていてスピードの速い車に追いつかれて、後続車が何となく速く行きたいというような気配を感じたら、左車線によって道を譲るのが無難です。特に自分の前を走っている車両がいない場合は、そのようにすることが多いです。

また、追い越し禁止区間が続く片側1車線の山道など、後続車がしばらく追い越せない状態で、なおかつ後続車が自分より速く行きたがっているような気配を感じた場合も、安全を確保できるタイミングで道を譲ることもあります。

制限速度内で走っている分には、法的には何ら問題はありませんが、後続車が先に行きたがっているというのは何となく気配で感じるものです。そういった場合は、さっさと道を譲ったほうが無難だと考えています。

決して挑発はしない

運転中に理不尽な目にあうと、感情的になってしまうこともあるかもしれませんが、決して相手を挑発するような行動はしないことです。自分が悪者になってしまいかねません。感情的になっていいことは何一つないはずです。

少し前に、プロのベテランドライバーが運転中に気を付けていることとして、「運転中は負けるが勝ち」ということを肝に銘じているという話を本で読んだことがあります。長年無事故で運転してきた運転手さんの知恵が詰まっていると思いました。

運転している時は、悔しい思いを相手にぶつけるのではなく、あえて「負ける」ことで安全に対するコストを払っていると考えれば気が楽になるのではないでしょうか。

おわりに

以上、あおり運転について考えていることを書きました。

自動運転が普及してくれば状況が変わってくると思いますが。現時点ではほとんどの車やバイクを人間が運転している以上、あおり運転がゼロになることは難しいと思いますが、適切に対処して安全を確保した運転をしていきましょう。

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