世界で最も有名なバイク、世界で最も売れているバイク、といえばスーパーカブです。
管理人は、ひょんなことからスーパーカブ70DXのオーナーになり、以後スーパーカブの魅力に取りつかれて6年あまり乗り続けてきましたが、いろいろあって最近スーパーカブ110(JA10)に乗り換えました。
そんな管理人が感じるスーパーカブの魅力と、スーパーカブのメリットとデメリットについて紹介したいと思います。
スーパーカブの魅力とは?
スーパーカブの魅力については色々あり、たくさんの人が口にしますが、誰もが口にするのは、壊れにくくて、実用的で経済的ということではないでしょうか。しかし、この3拍子そろった圧倒的品質というだけがスーパーカブの魅力ではありません。
ビジネスユースや日常の足として使う、いわゆる道具として優れているだけではなく、ドレスアップパーツを取り付けてアレンジできるカスタムベース車両としても十分なポテンシャルがあります。
さまざまなドレスアップのためのバーツが売られ、自分好みにカスタムできるというのも大きな魅力の一つです。
道具としての優秀さをベースに、趣味のバイクとしての顔も併せ持つバイクといえます。
乗れば乗るほど、所有する時間が長ければ長いほど、たくさんの気付きを与えてくれる非常に奥の深いバイクということができます。
スーパーカブに乗るメリットとデメリット
それでは、管理人が考えるスーパーカブに乗るメリットとデメリットについて紹介していきたいと思います。
メリット
メリットとしては、以下の点があげられます。
- 燃費がいい
- 維持費が安い
- 荷物がたくさん積める
- 故障しにくい
- 部品が豊富で安く手に入りやすい
順番に説明します。
燃費がいい
これは誰もが口にするメリットの一つです。一般的にスーパーカブの燃費はリッターあたり50~60km前後と言われます。
現行モデルのホンダ公式サイトでは、
スーパーカブ50:
110.0km/L(30km/h定地走行テスト値)
スーパーカブ110:
63.5km/L(60km/h定地走行テスト値)
出典:http://www.honda.co.jp/SUPERCUB/equip/cost/
と書かれています。
いわゆるカタログ数値のようなものは、実際にユーザーが走らせた数字とギャップがあるとされますが、実際のところも結構頑張っているように思います。
新車で手に入れたスーパーカブ110(JA10)の燃費は、慣らし運転をしながらではありますが、最初に測ったところ、56.8km/Lありました。アイドリングをしたり信号にもよく引っかかる街乗りをしてこれですから、条件がよければ、もっと燃費は伸びそうですね(追記:次回給油時の燃費は66.07km/Lでした!)。
また、前の愛車スーパーカブ70DX(C70)の燃費ですが、こちらも平均で50~60km/L前後は出ていましたので、まずまずでした。
ということで、交通費を安くできる燃費性能にはメリットがあります。
維持費が安い
燃費に加えて維持費が安いということです。
必ず必要となるのは、自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)と軽自動車税です。
自賠責保険は、排気量50ccでも110ccでも同じで料金は、1年契約で7,280円~5年契約で17,330円です。5年契約にすれば年間3,500円以下に抑えることができます。
また、軽自動車税は市町村に毎年支払う税金ですが、平成28年度課税から値上がりしたとはいえ、排気量50cc以下で年間2,000円、125cc以下2,400円と1か月200円程度というものになっています。
次に、任意で加入する任意保険ですが、こちらは自動車の保険に加入している場合は「ファミリーバイク特約」という特約で125cc以下のバイクもついでに加入することができる場合があります。
その場合、「人身傷害型」か「自損傷害型」かの違いや補償内容などにもよりますが、年間1万円前後で加入できます。
125cc以下のバイクの任意保険を単独で加入しても、安いところでは1万円台前半~、おおむね2万円前後から2万円台までの商品が多く、125ccを超えるバイクの任意保険に比べると大幅に安い料金で加入できます。
荷物がたくさん積める
スーパーカブの最大の魅力ともいえるのは、積載性です。
フロントにバスケット(カゴ)を取り付けたり、リヤキャリアに大型ボックスを取り付けたりすれば、たくさんの荷物を積むことができます。さらにリヤボックスの上にも荷物を載せてローブで固定するということもできます。
またレッグカバー内側にインナーラックやベトナムキャリアを取り付けたり、リヤのサイドにサイドバッグなどを取り付ければまだまだ積載性は増します。
ということで、積載性のよさは圧倒的なメリットです。
故障しにくい
スーパーカブは故障しにくいということも有名です。
故障しないということは、修理費用が掛からないということでもあります。基本的なメンテナンスを行って普通に乗っていれば、まず故障することはないのではないでしょうか。
部品が豊富で安く手に入りやすい
故障した場合や、消耗部品の交換が必要になった際、部品が手に入りやすいのも魅力です。
販売台数が多いために、部品の流通量も多く入手することは容易です。
また、それぞれの部品の値段がそれほど高くないというのもスーパーカブの大きなメリットです。大型バイクや自動車に比べるとゼロが一つ二つ少ない値段で手に入るのはありがたいです。
デメリット
次はデメリットです。デメリットとは言っても、個人的にはあまり大きな問題とは思っていませんが、ご参考までに列挙してみます。
- あまりカッコよくない!?
- 他のバイクに乗りたくなくなる
- 操作が独特
- 現行モデルは質感が落ちている!?
- サービスマニュアルが手に入りにくい
順番に説明します。
あまりカッコよくない!?
スーパーカブのスタイリングについては、賛否両論、様々な意見があると思います。
これは価値観の問題ですから、正しいとか間違っているとかの問題ではありません。
以上を前提にして、あえて個人的な感想を書かせてもらうと、スーパーカブは、少なくともスポーツタイプのバイクのようなカッコよさとか、ダンディさのようなカッコよさはあまりありませんね。
ですから、同じバイク乗っていると言っても「スポーツタイプのバイクに乗ってます」というイメージのようなカッコよさはないということですね。
他のバイクに乗りたくなくなる
スーパーカブに乗り始めて、その魅力に取りつかれると、他のバイクに乗りたくなくなるというか、次に買うバイクもスーパーカブ以外は考えられなくなってしまうことです。
あまりに経済的で合理的で、便利で乗りやすいからです。もちろん考え方は人それぞれだと思いますが、管理人としてはこのような思いを持っています(笑)。
操作が独特
スーパーカブシリーズは、操作が独特なところがあります。
現行型になってウインカーボタンの位置などは普通のバイクのようになってきていますが、ギアのチェンジペダル操作は独特です。
クラッチレバーがなくて便利ですが、これにいつも乗っていると他のバイクに乗るときにはちょっと体を慣らす必要があります。
現行モデルは質感が落ちている!?
以前販売されていた日本で製造・組み立てされていたスーパーカブと比べて、現行モデルの質感は落ちていると感じられるところがあります。
中国での製造になって販売価格も下げられているのである意味仕方がないのかもしれませんが、ちょっと残念に感じられることがあるかもしれません。
サービスマニュアルが手に入りにくい
これはスーパーカブに限った話ではなく、ホンダのバイク全般に言えることですが、サービスマニュアルが手に入りにくいというか、初版の在庫がなくなった後は高額になる!ということです。
サービスマニュアルというのは、整備士さん向けに作られたバイクの組み立て方やばらし方など、整備に必要な情報が全て載っているものです。一般のユーザーが手に入れるものではないと言われれそれまでですが、やはり興味のある人間はほしくなるものです。
初版の在庫がなくなれば、あとはコピー版ということになり、基本的に発注を受けてからコピー作業に取り掛かり、1か月近くの納期が必要になるということのようです。
サービスマニュアル原本は数千円ですが、コピー版は2万7千円ほどします。これは決して安いとはいえません。
さいごに
以上、スーパーカブの魅力やメリットとデメリットについて、管理人の個人的な見解を述べてきましたが、全体としてはスーパーカブにはとても満足しています。
これからも大事に乗っていきたいと思います。