ホンダの新型スーパーカブ110(JA44)を先日やっとのことで手に入れました。

これまで乗ってきた旧型(JA10)との違いなどについて比較していきたいと思います。

比較する部分がたくさんありますので、前編と後編の分けて書いていきます。

この記事は前編として、主にバイクのフロント部分を中心に比較していきます。

 

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スペック上の違い

スーパーカブ110の新型(JA44)と旧型(JA10)のスペック上の主な違いは以下です。

JA44 JA10
長さ 1,860mm 1,915mm
695mm 700mm
高さ 1,040mm 1,050mm
軸距(ホイールベース) 1,205mm 1,210mm
車両重量 99kg 98kg

大きさとしては、新型は長さ5センチほど短くなり、車両重量1キロほど重くなったということですね。

見た目は大きく変わっていますが、その他のスペック上の違いはそれほどなく共通点は多いです。

例えば、

  • 排気量
  • 最高出力(馬力)
  • トランスミッションの変速比
  • タイヤサイズ
  • フューエルタンク容量
  • エンジンオイル量

などは同じ値です。

徹底比較:前編

では実際の画像で比較していきます。冒頭で触れましたように、比較するところがたくさんありますので、記事を前編と後編に分けています。

この記事では前編として、主にフロント部分(前部分)を中心に紹介します。

※比較画像は、特に断りがない限り、右側が新型のJA44、左側が旧型のJA10になります。

ミラー

まずミラーです。一見してわかるようにミラーはJA44では丸型になっています。

ミラー部分の面積はJA10のほうが大きいと思いますが、実際乗ってみた印象では、丸型であっても特に不都合は感じません。

個人的にはJA10のような大きめのものが好きですが、新型はファッション性を重視したのかもしれませんね。

画像に映っているのでついで触れておきますが、ハンドルグリップとバーエンドは見た目には全く同じでした。

メーター

メーターも大きく変わっています。

日中はどちらも見やすく乗っていて不都合を感じることはありません。

ウインカーをて点滅させている時に点滅するランプはハザードランプのようなマークになっています(笑)。

ただ、夜間など暗い時のメーターの見やすさはJA10のほうが上だと思います。

上の画像ではJA44のメーターは比較的くっきり映っていますが、実際に暗いところで見たときは数字と針が見にくいように感じます。

ヘッドライト・前ウインカーランプ

ヘッドライトも大きな変更点です。形だけでなく、LEDになったというのも大きな変更ですね。ウインカーランプも丸型になっています。

 

ヘッドライトはロービームで下半分、ハイビームで下部分も点灯するというものとなっています。

スーパーカブ110 JA44 ヘッドライト

 

LEDになったヘッドライトですが、やはり明るく感じます。実際に暗いところでJA10と乗り比べてみると一目瞭然でした。まずロービームの話からです。

スーパーカブ110 JA44 LEDヘッドライト

JA10はハロゲンランプなので黄色っぽい、従来の電球の光の色ですが、JA44はLEDらしく白っぽい光の色です。「ピカッ」とはっきり光るLEDの特徴が出ています。

また、画像で見比べると光がより広範囲になっているのがわかります。決してJA10のライトが暗いとか、見づらいということはないのですが、光を比べてみると違いが感じられます。

 

逆にハイビームではJA10のほうが体感的に明るいというか、パワフルな光のように感じます。

スーパーカブ110 JA44 LEDヘッドライト ハイビーム

JA44は、もともとロービームでも明るいので、乗っている感覚ではハイビームはプラスアルファくらいにしか感じません。

JA44のヘッドライトの公表されているスペックは「LED」との記載があるだけです(JA10は12V 35/35W)ので、正確な数値はわかりませんが、JA44のLEDライトの全体的な印象は、LEDの光の質の差もあってか、夜の視界がよりクリアになっていると感じます。

ホーンスイッチ

ホーンスイッチは、間違って押してしまうことを防ぐために新型はスイッチの盛り上がりの向きが逆になっています。

スーパーカブ110 JA44 ホーンスイッチ

ミスで押してしまうことは少なくなるかもしれません。

ちなみにスイッチ類の位置は旧型と同じ場所にあります。乗り換えても全く違和感はなく、まるで同じバイクのように操作できました。

 

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スロットルワイヤー

スロットルワイヤー(アクセルワイヤー)は、新型では引き側、戻し側の2本両引きタイプになりました。

スーパーカブ110 JA44 スロットルワイヤー

アクセル開閉のトラブル低減が期待できます。アクセルを開けるときの抵抗は旧型とほとんど同じと思います。

メインキー・キーボックス

キーの形も変更になっています。右側が新型です。

スーパーカブ110 JA44 メインキー

見た目だけでなく、抜き差ししたときの感触なども違います。全体的な質感は旧型のほうが上だと思います。

新車を受け取った直後はキーが差し込めなくて数分間格闘しました(笑)。少しずつスムーズにできるようになってきていますが、今でも差し込むのに数十秒ほど手間取ることがあります。

キーの角度をきちんと合わせるのに上下左右小刻みに動かしながら当たりを見つけていくのがコツです(笑)。

ちなみにヘルメットホルダーと給油キャップのほうは問題ありません。

レッグシールド

レッグシールドは旧型と異なり、一体型になっています。

スーパーカブ110 JA44 レッグシールド

初期のカブのように一体型になって簡素化されています。JA44のレッグシールドを取り外す場合は、フロントカバーとメインスイッチカバーを外す必要があります。

フロントフォーク・ブレーキ・タイヤ

フロントフォーク、ブレーキ、タイヤには大きな変更ないようです。タイヤに関しては前後ともサイズ・メーカー・溝のパターンともJA10と同じでした。

スーパーカブ110 JA44 フロントフォーク

フロントフォークカバー

新型ではフロントフォークカバーの後ろ側にエアスリット(エア抜き穴)が開けられています。これにより空気の流れがコントロールされ、接地感アップが期待できます。

スーパーカブ110 JA44 フロントフォークカバー

フロントフェンダーの内側は、JA10よりも空間に余裕があるので、履けるタイヤの選択肢は広がったと思われます。

前編のおわりに

以上が前編になります。

走行にかかわる部分に大きな変更はありませんが、見た目に関する部分はフロントまわりだけでも変更点はいくつかありました。

キーやカウル類などの外装パーツなどは旧型のほうが質感が上であると感じる点もあります。

乗っていて一番よく見るところはメーターやミラーですが、JA10から乗り換えてみても、ほとんど違和感なく乗ることができるのはさすがだと思います。

キーの抜き差し、センターカバーの脱着など、面食らった点もありますが、スーパーカブの基本的部分はしっかりと押さえられていると思います。

フロント回りより後ろの部分の比較については後編の記事(新型スーパーカブ110(JA44)|旧型JA10との比較:後編)で紹介します。

よろしければお付き合いください。

 

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