現在乗っているスーパーカブ110(JA10)が納車から1か月過ぎ、走行距離が500kmを超えました。
初回のエンジンオイル交換は走行距離1000kmまたは1か月で行うように指定されています。1か月経過したということで、エンジンオイルを交換することにしました。
今回はその模様について書いていきます。
ちなみに説明書には、初回以後のエンジンオイル交換は3000kmまたは1年ごとということになっています。オイル交換するタイミングは人によって違います。1000kmごとに交換する方もいれば、説明書通り3000kmという方もいます。
ちなみに私は旧カブに乗っていた時は2000kmごとに交換していました。
オイル交換に必要なもの
オイル交換に使用したものは以下の5点です。
- エンジンオイル(ホンダ推奨 Honda純正ウルトラG1)1L缶
- 廃油処理箱
- ペットボトル(900ml)
- じょうご
- 17mmソケットレンチ
エンジンオイルはホンダ推奨の「Honda純正ウルトラG1」を使うのが無難です。今回もこのオイルを使用しています。
現在、このオイルは新パッケージとなっています。
旧ウルトラG1の10W-30から5W-30に変更になっていますが、問題はありません。
もっとも、エンジンオイルは純正品を絶対に使わないといけないというわけではなく、以下の規格をすべて満たしているオイルであれば大丈夫です。
- API分類:SG、SH、SJ、SL級相当
- JASO規格:MA
- SAE規格:10W-30(外気温-10℃~15℃程度)、10W-40(外気温15℃程度以上)
また、エンジンオイルを注ぐ容器はオイルジョッキが王道ですが、私はペットボトルにあらかじめ規定量(スーパーカブ110(JA10)オイル交換時は0.8L)分の印をつけたものを使用しています。
このペットボトルは900mlのもので、規定量0.8Lの水を入れて上限を油性マジックで印をつけ、中の水を抜いて完全に乾かしたものです(笑)。個人的にはこちらの方がコンパクトで使いやすいと感じています。
じょうごは100円ショップで入手したものです。
オイル交換手順
オイル交換の手順は旧型カブや50ccのAA04とほぼ同じです。
エンジンが冷えている場合は、数分アイドリングするなどしてエンジンオイルを少し温めるとオイルの流動性が増し、オイルが抜けやすくなります。もっともエンジンを温めすぎたり、長時間の走行直後はオイルが非常に高温になっているので、やけどには十分注意してください。
では作業に移ります。
まずはエンジンが停止した状態で水平な場所にセンタースタンド(メインスタンド)でバイクを立てます。
オイルキャップ(オイルレベルゲージ)を左回り(反時計回り)に回して緩めておきます。
次にオイルを抜く準備をします。バイクのエンジン右側の下、マフラーの奥に真下を向いている前側のボルトがドレンボルト(エンジンオイル排出口の栓をしているボルト)です。
このボルトを17mmのレンチで緩めます。それなりに固く締まっています(規定トルクは24N・m(2.4kgf・m))。
ボルトが緩まったら、オイル排出に備えて廃油処理箱を開いて下にセットします。
廃油処理箱がきちんとセットされていることを確認したら、ドレンボルトを外します。オイルが一気に出てきます。
オイルが出尽くすまでに少し時間がかかりますので、その間に新しいオイルの準備をします。準備しておいたペットボトルにじょうごを使ってエンジンオイル「ウルトラG1」を0.8L入れます。
新しいオイル(左)と今回抜いたオイル(右)の比較です。オイルの色だけで劣化を判断することは必ずしもできませんが、早めの交換をするに越したことはありません。
オイルが抜けきったらドレンボルトを取り付けます。その際、ドレンボルト裏のシーリングワッシャ(輪っかのようなパッキン)を確認し、汚れなどを取り除きます。また、エンジン側のオイル排出口周りの汚れも取り除くことを忘れないようにしてください。
ドレンボルトの締め付けトルクは24N・m(2.4kgf・m)となっていますが、トルクレンチがない場合は力ずくで締め付けすぎないようにしてください。
ドレンボルトを取り付けた後は新しいオイルを入れます。オイルキャップを取り外してオイル注入口にじょうごをセットし、規定量のオイルを入れたペットボトルから注いでいきます。
オイルを全部入れずに少し残して一度ストップします。
取り外したオイルキャップ(オイルレベルゲージ)を一度ウエスなどできれいにふき取り、オイル注入口に差し込みます。1分間アイドリング後、もう一度オイルレベルゲージを抜き取り、回転させない状態で奥まで入れてオイルの量を測ります。
規定量に達していない場合は、規定量になるように調整します。矢印で示した部分の間の量が規定量です。
0.8L全て入れてしまっても問題は無いと思いますが、その場合、オイルレベルゲージ上限付近になると思います。
オイルの量が規定量入っていることが確認できたら、オイルキャップを締めて終了です。オイル交換後は、エンジンオイルをなじませるため走り出す前に数分間アイドリングをするとよいでしょう。
今回使った廃油処理箱は、2.5Lなので3回分は回収できます。廃棄する場合は、お住いの自治体が指定する方法に従って処分してください。
さいごに
オイル交換はバイクメンテナンスの基本ともいえる作業です。慣れれば難しくはありません。
あくまで自己責任ですが 、オイルは純正品以外でも、冒頭で紹介した規格を満たすものであれば大丈夫です。条件を満たせば自動車用のオイルでも代替できます。
オイル交換は愛車のことをより深く理解するためにも、挑戦して損はない作業です。
初めまして。2輪車でも、
ドレン側でなくオイルキャップ(レベルゲージ)側を
先に外さないとレベルゲージが外れなかった場合ひどい目にあいます。4輪の場合は定番です。
カブの規定量給油後に、1分間アイドリングしてレベルゲージを締め込まず、差し込みだけでレベル確認するようにと整備要領書に記載されています。ダメという事ではないですが、気になったもので記入しておきます。
良いバイクライフを。
ご指摘いただき、ありがとうございましたm(_ _)m
該当箇所を修正させていただきました。