この記事では、スーパーカブにおすすめのタイヤについて紹介します。

タイヤの寿命が近づいてきて交換を考えるとき、どの銘柄のタイヤにするか迷うことはありませんか?

ショップでタイヤ交換してもらう場合、銘柄はおまかせということが多いかもしれません。

しかし、タイヤの性能や銘柄にこだわりたいとか、自分でタイヤを購入して交換する場合は、タイヤの銘柄を選ぶ必要があります。

最近はネットでもタイヤを手軽に買えるようになりました。ネットだとたくさんの種類のタイヤが売られているので、迷いますよね。

そこで、スーパーカブにおすすめのタイヤをいくつかピックアップしてみることにしました。

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タイヤサイズと表記について

銘柄について紹介する前に、タイヤサイズと表記について触れておきます。

タイヤサイズ

タイヤサイズについてですが、新車時に標準で付いているもの(カタログスペック)は、

 

スーパーカブ110(JA44/JA10)

  • フロント: 70/90-17M/C 38P
  • リヤ: 80/90-17M/C 44P

 

スーパーカブ50(AA09/AA04)

  • フロント: 60/100-17M/C 33P
  • リヤ: 60/100-17M/C 33P

 

です。

表記の意味

タイヤサイズの表記、例えば「70 / 90 – 17 M/C 38P」の意味についてですが、

「70 / 90 – 17」は、

幅(mm)/扁平率(mm) – リム径(インチ)」を意味し、

「M/C 38 P」は、

モーターサイクル用 荷重指数 速度記号」を意味します。

この表示の仕方は、バイアスメトリック表示というものです。

 

ちなみに、JA07(F 2.25-17 、R 2.50-17)や、昔のC50,70,90などのスーパーカブのタイヤは別の表記でした。

例えば「2.50-17  38L」といった表記で、これは、

タイヤ幅(インチ)- リム径(インチ) 荷重指数 速度記号」という意味です。

このような表記は、バイアスインチ表示といわれます。

 

現行型のスーパーカブに、こういったバイアスインチ表示のタイヤを取り付けることができるのか疑問に思われることがあるかもしれません。

また、現行型に人気銘柄のタイヤを取り付けたいと思っても、バイアスインチ表示のものしかないことがあります。

そこで、近いサイズのものを対応させてみました。

取り付け可能サイズ

スーパーカブ110(JA44/JA10)の場合

標準サイズは、

  • フロント: 70/90-17M/C 38P
  • リヤ: 80/90-17M/C 44P

ですが、

  • フロント: 2.50-17
  • リヤ: 2.50-17  or  2.75-17

で代替するのが無難だと思います。

ちなみに、純正フロントホイールのリムバンドには「2.50-17」と記載があり、純正リヤタイヤのチューブには「2.50/2.75-17」と記載があります。

また、以下それぞれの車種のタイヤサイズは

  • JA10クロスカブ(F 2.75-17 、R 2.75-17)
  • JA45クロスカブ110(F 80/90-17 、R 80/90-17)
  • JA07(F 2.25-17 、R 2.50-17)

ですので、バランス的にも妥当と考えられます。

スーパーカブ50(AA09/AA04)の場合

標準サイズは、前後とも同じで

  • 60/100-17M/C

ですが、

  • 2.25-17   or  2.50-17

で代替できます。

おすすめのタイヤ銘柄

では、スーパーカブにおすすめのタイヤについて紹介していきます。

カブ用のタイヤとしては、大まかにスポーツタイプ、ビジネスタイプ、その中間タイプの3つに分けられると思います。

ここでは一般の人が、普段使いで乗ることを想定して中間タイプ~ビジネスタイプのものを紹介していきます。

CST(チェンシンタイヤ)C6016/C6016R(純正タイヤ)

まずは、新車時に取り付けられているノーマル(純正)タイヤです。

それでは面白くない!という方はここを飛ばして次の項目以降をご覧ください(笑)。

メーカーが新車時に標準で取り付けているタイヤは、全体的なバランスを考えてベストなものが選ばれていると考えられます。したがって、極端な乗り方はせずに、普通に乗る分にはベストに近いと思います。

グリップ性能や耐久性、価格面などトータルで考えて非常にバランスが取れていると思います。

フロント、リヤでサイズと溝のパターンが異なります。

スーパーカブ110(JA44/JA10)の場合は、

フロント: C6016(70/90-17 38P)

リヤ: C6016R(80/90-17 50P)

となります。

私が現在乗っているJA44では、ノーマルタイヤのまま1万5千キロほど乗ってきましたが、何か不満を感じたことはありません。

乗り方によって摩耗速度は変わってきますが、私の乗り方で1万5千キロ走っても前後ともまだスリップサインは出ていません。

サーキットを走るといったような場合は別ですが、普通に常識的な乗り方をしている限り、必要十分な性能ではないでしょうか。

IRC(井上ゴム)NF63 / NR78

井上ゴムの公式ページで「ホンダ スーパーカブ 50/110対応サイズ」として紹介されていて、カブに適したタイヤといえます。

性能的にも値段的にもよいバランスではないでしょうか。

IRCは、昔のカブの純正タイヤに指定されていたメーカーでもあるので信頼性もあります。以下リンク先のアマゾンのレビューでも高評価のようです。

スーパーカブ110(JA44/JA10)の場合は、

フロント: NF63(70/90-17 M/C 38P)

リヤ: NR78(80/90-17 M/C 44P)

となります。

MICHELIN(ミシュラン)M35

次に紹介するのは、ミシュラのM35というタイヤです。

このタイヤの特徴は、公式ページによるとドライグリップ力とハンドリング性能に優れているとのことで、ビジネスにもカスタムにも使えることです。

前後輪共用タイプで、タイヤパターンも左右対称なので回転方向の指定がないのも特徴です。

また、ビート部やサイドウォールが固いため、パンク時に安心との声も聞かれます。

タイヤサイズは以下の3種類のみです。

スーパーカブ110(JA44/JA10)の場合は、

フロント: M35(2.50-17 43P)

リヤ: M35(2.75 -17 47P) or M35(2.50-17 43P)

です。

DUNLOP(ダンロップ)D107

このタイヤは、昔のカブでは定番タイヤでした。私も前に乗っていたC70ではこれを履いていたこともありました。

現行モデルのカブと対応したサイズのものがあります。

スーパーカブ110(JA44/JA10)の場合は、

フロント: D107(70/90-17 M/C 38P)

リヤ: D107(80/90-17 M/C 44P)

です。

バイアスインチ表示のものも販売されています。

BRIDGESTONE(ブリヂストン)G556

このタイヤは昔のカブの時代から有名なタイヤで、新聞配達などの業務用にも使用されることが多いようです。耐摩耗性にすぐれ、長持ちすることで有名です。

サイズは、

G556(2.50-17 38L)

 

でリヤ用の1種類のみです。

スーパーカブ50にも110にも取り付け可能です。

リヤ用に一度は履いてみたいタイヤです。

スポーツタイプは?

スーパーカブにスポーティなタイヤを履きたいという場合は、

  • ミシュランのPilot Street(パイロットストリート)
  • ヨコハマのSPEEDLINE(スピードライン)

などが定番です。

おわりに

タイヤはグリップのよいスポーツタイプ、経済性重視のビジネスタイプ、その中間タイプの3つに大きく分けられると思います。

個人的には、スポーツタイプはグリップがよい反面、減りが早く値段が高い傾向にあり、ビジネスタイプはその逆で、中間タイプはその真ん中くらいの性能であると大きくカテゴリー分けして判断しています。

スーパーカブというバイクの特性上、ビジネスタイプ~中間タイプを中心に紹介してきましたが、どのタイプを選ぶかは好みや財布との相談で決めていけばよいと思います。

<関連記事>

フロントタイヤの交換方法|スーパーカブ110 (JA44・JA10)

リヤタイヤの交換方法|スーパーカブ110 (JA44・JA10)

 

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